ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

文豪の名作、見事な映画化作品。

2009-03-13 | 映画
こころ - goo 映画

夏目漱石の「こころ」を市川崑監督が映画化した1955年作品。

原作のエッセンスを見事に写し取っている。

ただ、それでもやはり、映画化されたことで、当然のごとく原作に対する「解釈」作業が行われていることから、未読の方は原作を読んでから見る方が好ましい。

ラストは「蛇足」であると感じたのだが、それでも「先生」にとっての「私」という観点は「こころ」という小説を読み解くためには、なかなか鋭いフィルターであろうかと思った。



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2 コメント

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Unknown (東京丈)
2009-03-15 20:49:08
森田芳光のこころを見たことがあるんですけど、後で小説を読んだらまるで印象が違ったことを覚えています。なぜだろ~
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それはね…… (yuimor)
2009-03-16 14:07:09
>丈さん

それはね、森田芳光監督の映画は「それから」なので、もし「こころ」を読んだのならまるで違うのも当たり前なのではないかな~。

まあ、それはそれ、あくまで冗談として、

文芸の長編小説を映画にすると、映画作家の「解釈」が入るのは確かで、「見てから読む」ルートは原作ありの映画では大概ダメでしょう。「読んでから見る」方が断然よい。
「見てから読む」のは脚本・映像作品の方がオリジナルな、ノベライズ作品の場合かな。

その場合は、ああ、あのシーンをそういう風に理解したか、とノベライズ作家の手腕を楽しめるんだね。
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