こころ - goo 映画
夏目漱石の「こころ」を市川崑監督が映画化した1955年作品。
原作のエッセンスを見事に写し取っている。
ただ、それでもやはり、映画化されたことで、当然のごとく原作に対する「解釈」作業が行われていることから、未読の方は原作を読んでから見る方が好ましい。
ラストは「蛇足」であると感じたのだが、それでも「先生」にとっての「私」という観点は「こころ」という小説を読み解くためには、なかなか鋭いフィルターであろうかと思った。
夏目漱石の「こころ」を市川崑監督が映画化した1955年作品。
原作のエッセンスを見事に写し取っている。
ただ、それでもやはり、映画化されたことで、当然のごとく原作に対する「解釈」作業が行われていることから、未読の方は原作を読んでから見る方が好ましい。
ラストは「蛇足」であると感じたのだが、それでも「先生」にとっての「私」という観点は「こころ」という小説を読み解くためには、なかなか鋭いフィルターであろうかと思った。
それはね、森田芳光監督の映画は「それから」なので、もし「こころ」を読んだのならまるで違うのも当たり前なのではないかな~。
まあ、それはそれ、あくまで冗談として、
文芸の長編小説を映画にすると、映画作家の「解釈」が入るのは確かで、「見てから読む」ルートは原作ありの映画では大概ダメでしょう。「読んでから見る」方が断然よい。
「見てから読む」のは脚本・映像作品の方がオリジナルな、ノベライズ作品の場合かな。
その場合は、ああ、あのシーンをそういう風に理解したか、とノベライズ作家の手腕を楽しめるんだね。