ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

「汚れた英雄」のBプログラムなのだが……

2007-01-19 | 映画
「伊賀忍法帳」

実に手堅い演出の映画である。斉藤光正監督。「戦国自衛隊」は作品的に買わないが、いやいや、これは傑作だ。

戦国のメフィストフェレス=果心居士(成田三樹夫)が松永弾正(中尾彬)に対し、主家三好家に嫁いできた右京太夫(渡辺典子)に惚れ薬を飲ませて彼のモノとすること、また、天下を手中にさせることを約して、妖術僧五人を預ける。

妖術僧たちは伊賀の里で、伊賀忍者 笛吹城太郎(真田広之)の手からくの一篝火(渡辺典子)を浚う。彼女は実は人知れず始末されていた右京太夫の双子。惚れ薬の材料に不可欠だと。一瞬の隙に自らの首をはねた彼女の首を弾正の侍女漁火(美保純)と取替え、顔は篝火・体は漁火・意識は漁火な鬼火(演じるのは渡辺典子で、声は美保純)と、顔は漁火・体は篝火・意識は篝火(演じるのは美保純)が出来る。狂気に陥ったと思われた篝火は、件の惚れ薬を持って城太郎のもとに逃げる。

篝火を二度殺された城太郎は、篝火の遺言に従い、右京太夫を助けるため、死力を尽くす!

千鳥(実は妖術僧のリーダー格羅刹坊)風祭ゆきのヌードも愛らしいし、美保純のヌードも嬉しい。

ストロング金剛の虚空坊、佐藤蛾次郎の水呪坊もいいし。

千葉真一の柳生新左衛門、やー、いいところみんな持っていく、持って行く。

とても手堅くまとまった娯楽作品。超大作ではない、ほどよいBプログラムである。

100分ダレ場なし! 「SHINOBI」(「甲賀忍法帳」が原作)よりもいいし、先行する深作版「魔界転生」よりも面白いくらいだ。機会があったら是非ご覧なさい。


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