湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 欠席するわけにはいかなくなった職場忘年会

2015年11月24日 23時43分50秒 | 日常・その他
先日、舎監の勤務計画表を作成する総務担当の方から私に話がありました。

『12月25日のYさん(私のこと)の宿直勤務をHさんに代わってもらっています』

   既に12月分の勤務計画表をいただいてましたが、私は未だ気付いていませんでした。

その訳を尋ねると
『12月25日に職場の忘年会を計画しています。
  Yさんが2年連続で出席できないと可哀そう思い、
  欠席予定のHさんに宿直を代わってもらいました』とのことでした。

   勤務計画表をよく見ると、
   確かに通常のパターンであれば、その日は私が宿直勤務になるはずです。

気を利かせて、私が忘年会に出席できるように配慮してくださっていたのです。

   ※昨年は職場忘年会(私にとっては初めての)の日が私の宿直勤務と
     重なったので、泣く泣く(?)欠席したのです。
       他の舎監さんは非番でしたが全員欠席されました。
       舎監と他の職員さんの関係を警視庁で例えるなら、
       奥多摩の駐在所員と本庁職員のようなものです。
       普段はほとんど話す機会がないので無理もないかもしれません。

  私の都合も聴かれてから勤務変更を決められてもよかったのに、とも思いましたが ・・・

折角のご好意を無駄にしてはいけないので、出席せざるを得なくなりました。

   本音は「今年は出席できる。良かったー」ですが。
   たぶん私の宴会好き(?)を読んであったのでしょう。


先日の拙ブログでは「一匹狼を良しとする」などと
格好つけるようなことを書いていましたが、
なぜか、
日頃話す機会が少ない人達と一緒に飲める宴会は、好きになるときがあるのです。


・・・・・・・・・・・ ギャラリー 037 (「宴」の絵) ・・・・・・・・・・・
                          ライセンス(4点とも): (パブリック・ドメイン)


 ■タイトル:プラトンの饗宴(Plato's Symposium)

 ・画家:アンゼルム・フォイエルバッハ(Anselm Feuerbach)
 ・制作年:1871年-1874年
 ・収蔵:旧国立美術館<ドイツ>

    ソクラテスさんの弟子(?)にして、アリストテレスさんの師にあたるプラトンさん。
    酒を酌み交わしながらエロスの神を讃えようではないかということで、
    銘々から演説が披露されているところだそうです。

     ♡ 恋とは、善きものと幸福を手に入れたいとする欲望である。
     ♡ 恋は、先ず美しい肉体へ向かうところから始まるべきである。
       そのあと美しい魂を知ることにより、肉体の美が魂の美よりも些細であることに気づく・・・
                                 ※私の言葉ではありません。
     
    ソクラテスさんは著作を一つも残されていないそうですが、
    プラトンさんが深く敬愛するような凄い哲学者だったのでしょうか?
    プラトンさんと違い、胸像の顔などを拝見すると猿人に近いように見えるのですが ・・・
      「人を顔で判断してはいけない」という教えの好例かもしれません。


 ■タイトル:ベルシャザルの饗宴(Belshazzar's Feast)

 ・画家:ジョン・マーティン(John Martin)
 ・制作年:1820年
 ・収蔵:イエール大学英国美術センター<アメリカ>

    この絵は旧約聖書の「ダニエル書」の中にある話が描かれたものです。

    -あらまし-

      虚飾の国家バビロニアの宮廷内で毎晩のように狂宴を開いていたベルシャザル(王(?))は、
      ある日盛大な「ベルシャザルの1000人宴会」を催した。
      乱痴気騒ぎの宴会中に突然、空中に白い手が現れて指で壁に血文字を描いた。
      それを見た者は全員恐怖のあまり凍りついた。
      壁に描かれた謎の文字の意味をダニエル(*)が解いて、
      恐怖に震えるベルシャザルへ予言を伝えた ・・・
      ダニエルの予言どおり、その夜のうちにバビロニアはペルシャに滅ぼされ、
      ベルシャザルも殺害された ・・・

       * : ユダヤの少年「ダニエル」は人類の未来に関する
          次のような恐ろしい予言(?)もしているようです。
  
           エルサレムの回復(=イスラエル建国)から69年後に
           メシア(救世主)が現れる(=終わりの日が来る)
           つまり、
           「1948年5月14日の69年後の2017年5月14日に一旦(?)世界は終わる」
           というものです。


 ■:タイトル:シモン家の饗宴(The Feast in the House of Simon)

 ・画家:エル・グレコ(El Greco)
 ・制作年:1608年-1614年
 ・収蔵:シカゴ美術館

    この絵は「マルコによる福音書」14章にある話が描かれたものです。
    イエスがベタニヤ(イスラエル近郊の地名)でシモンの家におられたとき、
    ひとりの女が大変高価なナルドの香油をイエスの頭に注ぎかけたという場面です。
    ある者が「なんのために高価な香油を無駄にするのか」と咎めました。
    イエスは仰いました。
    「するままにさせておきなさい。私に良い事をしてくれたのだ」
    「私の身体に油を注いで、葬りの用意をしてくれたのである」 ・・・

      なお、これと似た場面が「ヨハネによる福音書」12章では
      ラザロの家でマリア(ベタニアのマリア)がイエスの足に高価なナルドの香油を塗り、
      自分の髪でそれを拭いた、という話になっています。

        ※間違っていたらお許しください。


 ■タイトル:農民の踊りの饗宴(Peasants Dancing and Feasting)

 ・画家:ダフィット・テニールス (子)(David Teniers the Younger)
 ・制作年:1660年
 ・収蔵:メトロポリタン美術館


   上の四つの絵の宴のどれに参加したいかと問われれば
 
    「プラトンの饗宴」は、
        寛いで酔える雰囲気ではなく頭が痛くなりそうなので避けます。
    「ベルシャザルの饗宴」は、
        怖いもの見たさで外から覗き見してみたい気はしますが、
        異教徒とみて殺されかねないので中に入るのは止めます。
    「シモン家の饗宴」は、
        私は成人であっても聖人ではありませんので、畏れ多く、ご遠慮します。
    
       やはり、庶民の私が参加するのは「農民の踊りの饗宴」になります。
          きれいな女性が見当たらないのが少し残念ですが ・・・