湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ どういう訳か不愛想な寮生も可愛く見えてくる

2015年11月04日 22時29分22秒 | 日常・その他
昨夜からの宿直勤務は寝不足となりました。
いつもより1時間早く起きなければならなかったからです。


昨夜23時の消灯前に、
寮生のMが私に頼み事を言ってきました。

『明日は5時に部屋の電気を点けてください』
  (通常は6時55分に電源ブレーカをONします)
『朝7時35分発の飛行機に乗りますので、6時に寮を出ます』

   ※Mは、来春就職予定のS社の企業内研修に参加するため、
     2泊3日の日程で首都圏へ出かけることになっていたのです。


『起こさなくてもよいか?』ときいたら、
5時に起きる予定でいるMは『自分で起きられます』と答えました。

それでも寝坊しては大変なので、起こしてあげるつもりで私は言いました。

  『5時に起こしに行くつもりだが、
   寝過ごすかもしれないので、私を当てにしないで自分で起きること』
   (Mにとっては何のサポートにもなっていません)


早起きが苦手な私は、
念のためにと目覚ましアラームを幾つかセットしておきました。

寝過ごしてはいけないと気になっていたのか、
1時過ぎに寝た私ですが、眠りが浅く夜中に3回ほど目が覚め、
結局アラームが鳴る前に起きることになりました。

5時にMの部屋へ行くと、
布団の中でモゾモゾ起き出そうとしているところでした。

一安心した私は舎監室に戻り、
まだ体温が籠った温かい布団にもぐりこみました。

ウツラウツラしていると、
着替えを済ませたMが舎監室に来て、
歳をとっても絶対に禿げないと思われる黒々とした髪質の
頭の後を私に見せながらききました。
  『変な寝癖がついてないスカ?』

寝癖をつけられるような髪がなくなってしまっている私は
「自分で鏡を見ろ」と突き放して言ってやりたいところでしたが、
  『問題ないだろう』と優しくこたえてあげました。

  普段は小憎らしい態度を見せることが多いMですが、
  3日間とはいえ寮の外(シャバ)へ出ていくとなると、
  我が子のように気になってくるから不思議なものです。


それが格好いい表情と勘違いしているのか、不愛想な顔をしていることが多いMです。
玄関にある姿見の前で一張羅を着た姿を最終チェックをしていたMへ助言しました。
  『ヘラヘラするのは良くないが、外ではもう少し笑顔を出すように』

   ニヤッとしたMは、
   『行ってきます』と言って玄関を出て行きました。


Mが出立した後のことです。

廊下掃除に使われたモップを洗ってから少し仮眠するつもりでしたが、
モップの柄を持ったときワッと声がでそうになりました。

柄にムカデが1匹はり付いていたのです。
しかも、少し大きめの
(末尾にその画像。ムカデが苦手な方はくれぐれも拡大(クリック)ご注意

   出没シーズンが終わったと安堵していたのに ・・・

暖かい頃のものに比べると動きが鈍いようでした。
先月も寮生の中に1人犠牲者(寮生Wが手を噛まれた)がでていますので、
可哀そうに思いながらも「ムカデ キンチョール」を吹きつけて眠ってもらいました。

    寝不足で頭が少しボンヤリしていた私のほうは、
    この一件でバッチリ目が覚めてしまいました。

私を起こしてから永遠の眠りについたムカデを、
桜の木の近くの陽当たりのよい場所に埋め、上に石ころを積みました。


  ムカデ事件の小騒動もあったりした私は
  家に帰ってから布団を敷き、2時間ぐっすり眠り込みました。



【ムカデが苦手な方は、くれぐれも拡大(クリック)ご注意】

 ※以前はムカデを見たら逃げるような私でしたが、
   ムカデの巣窟のような職場(寮)で働くようになってから、
   このような写真を撮ることができるまでになりました。