湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 寮生から貰った天草ミカン(極早生温州(?))

2015年11月03日 12時18分33秒 | 日常・その他
舎監(寮の管理人)を勤めている寮の住人(訓練生)には
天草出身の者が10名ほどいます。

消灯前の定時の点呼(在室確認)で寮生の居室をまわったとき、
その中の1人のW君が住んでいる部屋でダンボールミカン箱に目が留まりました。
中には極早生とみられる小振りのミカンがギッシリ入っていました。

  W君の実家ではミカンを栽培されており、
  以前にも実家からW君に送られてきたミカンをお裾分けしてもらったことがあります。


W君はミカンを見つけた私に『いっぱい持って行ってください』と勧めましたが、
私は1個だけ手にとりました。
(両手に6個ぐらい掴もうかと躊躇しましたが ・・・)
 
舎監室に戻って、早速食べました。



驚き!
今期食した温州ミカンの中で最高の美味でした。
  内皮(ジュノウ)(*)が薄く、果汁タップリで、濃い甘味と程良い酸味。

 自園で採れた中から選りすぐりの物を子供に送られたのでしょう。
 両親の愛情も込められているはずです。
  
    * : 子供の頃は温州ミカンの内皮(ジュノウ)は捨てていましたが、
       今は余程厚い皮でない限り食べることにしています。
       内皮には食物繊維が多く含まれており生活習慣病予防に役立つそうです。
       スジや内皮の食物繊維はコレステロールや糖分の吸収を抑える作用があり、
       ベクチンが作用しているとも言われ、内臓脂肪への脂肪分解作用があうそうです。


両手に掴んでくるべきだったと少し後悔しましたが、
今更また貰いに行くのはみっともないし、
W君も既に寝入っていることだろうし ・・・

お取り寄せができないか、家に帰ってからWebで調べることにしました。
(実家の人に気を使わせるかもしれないので、本人に尋ねるのは憚られます)


  Webで検索してもWさんの名前では販売サイトがヒットしませんでした。
  W君に後できいたところでは、直販はしておらず全てJAに納めているとのことでした。


・・・・・・・・・・・ ギャラリー 034 (「ラトゥール」さんが描いたミカンの絵 +) ・・・・・・・・・・・
                          ライセンス(2点とも): (パブリック・ドメイン)

 ◆タイトル:タイトル:花と果物(Flowers and Fruit)

 ・画家:アンリ・ファンタン=ラトゥール(Henri Fantin-Latour)
 ・制作年:1866年
 ・収蔵:トレド美術館<アメリカ オハイオ州>


 ◆タイトル:ドラクロワへのオマージュ(ドラクロワ礼賛)

 ・画家:アンリ・ファンタン=ラトゥール(Henri Fantin-Latour)
 ・制作年:1864年
 ・収蔵:オルセー美術館<パリ>
    
    ※「ラトゥール」さんは前列左側の白シャツの人。
      真ん中の肖像画が「ドラクロワ」さん、
      前列右端が詩人の「ボードレール」さん、
      後列に立っている中の右から3番目が「マネ」さん。

  
   「ラトゥール」さんの父はイタリア人画家、母はロシア人で、
   パリでは「外国人」という立場でしたが、
   上流階級出身のパリっ子「エドゥアール・マネ」さんとは、
   生涯にわたって友情を結び、互いを認め合ったそうです。
   他の印象派の作家たちからは、時代遅れの作家として見られていたそうですが、
   自分の世界を追求し続けられるラトゥールさんを
   マネさんは他の誰が何を言おうが、ずっと友としての敬意を持ち続け支持されたそうです。
   ちなみに、「ラトゥール」さんは熱狂的なヴァグネリアン(**)でもあったそうです。

     ** : 「ワーグナー」さんの音楽に心酔している人。
         (「ヒトラー」もそうでしたが)