湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 不都合な事実(タバコと肺癌の関係)

2015年06月25日 23時22分08秒 | 日常・その他
喫煙と肺がんの関係(健康への害)については、
厚生労働省などによる長年の啓蒙活動により
広く国民に認知されてきているところですが、
不都合な事実が一つあります。

  47都道府県別の「喫煙率」と「気管・気管支・肺の癌死亡率]の関係を
  散布図にしたものです。
  (線形近似線を付けています)

  ※本散布図は
   「国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター」の
    Webサイトに掲載されていた次の統計情報を基にしています。
    ・人口動態統計による都道府県別がん死亡データ
    ・国民生活基礎調査による都道府県別喫煙率データ
  ※喫煙率は、死亡年から約10年前(2001年)のものを使用しています。
      「年々の喫煙率低下に比げて年齢調整肺癌死亡率がそんなに減って
       いないのは、喫煙の悪影響が出るのがずっと後からだから」
       というタバコ犯人説の言い分を考慮しました。
  ※都道府県間の人の移動を無視しています。


本散布図から、
喫煙率が高くなると肺癌等(気管・気管支を含む)による死亡率が
少し低くなる傾向がある(?)ことがわかります。
(「相関関係がないということがわかります」というべきでしょうか?)

  などという、おかしな話になります。
    (タバコ犯人説にとっては不都合なことになります)

この散布図を掲載した意図は、
「タバコが肺癌の原因と決めつけるのはおかしい」と喫煙者を庇いたいところにあるのではなく!
「都合の良いデータだけを使えば、実態を隠した都合の良い話が作れることもある」
という例を示したかっただけのことです。

 表と裏、陰と陽、ポジとネガ ・・・
 情報を握っていて、それを選別して表に出せるところは、
 不都合な事実を隠して如何様な形にも見せることができるかもしれません。

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  たばこと健康に関しては、
  「厚生労働省」さんのWebサイトに様々な取組みなどが掲載されています。
  「厚生労働省 たばこと健康に関する情報ページ

  一方、「日本たばこ産業株式会社」さんのWebサイトには
  「たばこ対策等に関するJTの考え方」のページがあり、政府・自治体の取組みに対する
  たばこ製造者としての意見等が載っています。
  「喫煙と健康に関するJTの考え方」も掲載されています。
    ※トップページの下の方に「たばこ対策等に関するJTの考え方」ページへ辿るボタンがあります。

    ちなみに、著名な喫煙者の意見を載せた「愛煙家通信」というWebサイトもあります。
    嫌煙家の方が読まれたら「怒髪天を衝く」、「怒り心頭に発する」となられるかもしれませんが
    "敵(愛煙家)"を説諭し凹ます作戦を練る上ではご参考になるかと思います。


  "タバコ"といえば、
  4月26日より始めています私の減煙の取り組みについては、
  現在の状況をお知らせするには不都合な事実が発生しましたので、
  後日、書かせていただきます。