湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

♥ 005 「第五福竜丸」は安らかに眠られるのか

2015年03月01日 13時52分28秒 | 紫苑色の重い思い[慷慨憂愁]
今日3月1日は「ビキニ・デー」という記念日でもあります。
  
約60年前、私が1歳になったばかりの1954年(昭和29年)のこの日、
太平洋のビキニ環礁でアメリカが水爆実験を行い、
付近を航行していたマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員が被曝しました。

 第五福竜丸のほか数百隻の漁船も被曝し、ロンゲラップ環礁の住民など2万人以上も被曝しています。 
 このビキニ環礁での3月1日の水爆実験をアメリカは「ブラボー実験」と名付けています。(お巫山戯が過ぎます)
 ビキニ環礁の核実験に着想を得て製作されたのが怪獣映画「ゴジラ」です(1954年11月3日公開)。


東京都江東区の夢の島に「東京都立第五福竜丸展示館」があり、
マグロ遠洋漁業の木造船「第五福竜丸」(実物)が展示されています。
     
 江戸川区西葛西に住んでいた50代のとき、ジョギングがてらで見に行きました。
 よくこんな小さな木造船で大海原へ出ていったものだと、
 遠洋漁業船員の逞しさと御苦労を想い、それにも胸を打たれたという記憶があります。

 数奇の運命を辿ったあとの終の安住の地が”夢の島”というのも
 安堵するような、やるせないような、複雑な思いに駆られました。


マグロといえば、西葛西に住んでいたとき毎週末のようにジョギングで行っていた葛西臨海公園にある
葛西臨海水族館」のマグロがとうとう2匹にまで減ってしまったというニュースが先日放送されていました。

昨年11月には69匹いたクロマグロが激減してしまったのです。

私も何度も見に行ったことがある元気なクロマグロの大群は、もういないのです。
2匹で寂しく泳いでいる姿を想像すると ・・・

こんなことは以前にはなかったということで、死因は不明とのことです。

福島由来の放射性物質の影響でなければよいのですが ・・・
(水槽の海水は本土から離れた外洋のきれいなものをもってきているとのことです)


ビキニから57年後の福島でのあの爆発で、
安住の地にいるはずの第五福竜丸はまた被ってしまったのでしょうか。
(建物内に保存されてはいますが)