Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

YOUR SONG IS GOOD@SHIBUYA-AX

2007-07-01 23:52:36 | LIVE
ユアソンがAXでツアーファイナル。この話を初めて知ったとき、正直「えええ?なぜ強引にAX?」と思いました。実際キャパ的に見劣りするかどうかはともかく、ユアソンはそこまで大一番を打って出るようなバンドだとは思っていなかったので。それゆえファンとしては不安がつい先行してしまい、「どうしよう、フロア超ガラガラだったら?」なんて失礼な想像ばかりしてました。すみません。

開場時間ちょい過ぎに入場すると、フロアの上手側ドアの脇にはなんとDJブース。そしてそこでターンテーブルを回しテンションの上がるナンバーを炸裂させていたのは、毎度おなじみMU-STARSと本日のゲストDJ・HALFBY氏。そのプレイは客席を暖める、というよりもはやオープニングアクトに近いほどの聴きごたえで、開演までの間ぞんぶんに楽しませてもらえました。途中でカメラを持ったハマケンも乱入しましたし、もういきなり出し惜しみ無し状態です。しかもそうこうしてるうちに、フロアはなんと8割以上が埋まるという予想外の展開に。おおおお。

で、開演時間を過ぎたところでカクバリ社長が、例のごとく缶ビール片手でご登場。もちろん酔っています。社長、それではツアーファイナルだったりAXだったりの感慨をいくら語ってくださっても、いまいち説得力がありません。まあそのゆるさこそが我々は大好きなんですが。

しかし、ビールを持って現れたのは社長だけではありませんでした。メンバー登場時に客席から起きるどよめき。なんとJさん、ビール入りの大ジョッキを2つ持ってるじゃありませんか!なんだその大量のビールは、まさかライブ前に景気づけのイッキ呑みか?と思わず期待してしまったのですが。結局Jさんは、そのジョッキにまつわる楽しいネタを披露してくださると、そのまま飲み干すことなくジョッキを置いたのでありました。なんだか意味不明な幕開けですが、なんたって今日はファイナルだ、なんでもありでしょう!

というわけで始まったライブは、初日のクアトロとは内容が大幅にチェンジ、というよりも曲数自体がとんでもなく増やされており。しかも「ええ!これもやるの?」っていう曲が序盤から炸裂しまくり。クアトロでは半分しか披露されなかった新アルバムの楽曲も、今回はやらなかったのは2曲のみ。旧譜だとジャンプアップ新橋とか、Splashとか、HOT GRAPEFRUITとか、とにかく素晴らしいセットリストだったと思います。

さらにメンバーもしょっぱなから明らかに気合が入っていましたね。今日は上手側にいたので左側チームしかまともに見られませんでしたが、Jさんの帽子はあっさり飛んでいたし、シライシ次長はステップも軽やかで。しかしいちばん驚いたのは、4曲目あたりでダ~タカ氏のベースの弦が切れたことです。ライブ中ベースの弦が切れるのなんて、初めて見ましたよ。本人も弦が切れるなんて初めてだと言っていましたし。それだけ見えないパワーが炸裂してたライブだったということか。

しかし、それほどエネルギッシュなライブを見せてもらいつつも、実は個人的に前半はなかなか音に集中できず、テンションが上がりきらなかったのです。AXの音響自体がイマイチだったというのもありますが、アゲ系ナンバーになればなるほど、曲の後半にかけて演奏のテンポがあがってしまう場面が多々見られて、それで「あー」って感じになってしまい。ぶっちゃけとてもそれは残念でありました。好きな曲ばかりだっただけに余計に。

そんなもどかしい状況からようやく抜け出せたのは、ちょうどライブが折り返しを過ぎたあたりでの、A Short Vacationのおかげでした。最初こそ、恒例のショーティーさんのポエムに笑いを噛み殺していたのですが。あのゆるやかな曲に身をゆだねるうちに何とも気持ちよさが増してきて、しかもその頃にはライブ序盤に比べると周りにスペース的な余裕も生じ、一気にストレスフリー状態。ああそうだこの感覚だ。そういえばクアトロでもこの感覚を忘れていたかもしれない私。危うくユアソンライブの醍醐味のひとつを見失うところでした。反省。

そこから先は、本当に心から楽しいライブでした。はねむ~んしゃっふるや6人は南を目指すでの、音源と違いをもたせたアレンジはステキだったし、CALYPeeeeee! SOでは、まさかの「お客さん10人がホイッスル役でステージに上がる」展開に、フロアで見てるほうもテンション上がらないわけがないって感じで。Good Byeでは、1,000人以上がフロアに腰を下ろした状態からジャンプアップする瞬間が圧巻でした。そしてブガルー超特急。いやあキレました踊りました。

それでも、あえて後半で残念だった点を挙げるとしたら、それはメンバー紹介の際、クアトロのとき以上に何もできない人になっていたズィ~レイ氏。Jさんの「さてはお前、真っ白だな?」というツッコミは、間違いなく図星だったと思います。ちなみにこの日のズィ~レイファッションは、赤いTシャツに赤いキャップ。あれがピザ屋のデリバリーあんちゃんの制服に見えたのは私だけではないと思うのですが、どうでしょうか。

その後は、Super Soul Meetin'→THE OUTROで締めて、本編終了。で、社長の再びの出番を間に挟んでからアンコールです。さて、本編でずいぶんたくさんの曲をやった気がしますが、あと何が残ってるんだっけ?・・・そこで聴こえてきたあのイントロ!わああ忘れてたこの大好きナンバーを!2,4,6,6,1,64!

そこから先は、最後のダンスパーティー状態。新アルバムでいちばん好きなTHE HOTに最高に気持ちよく体を揺らし、まさかのOUR MELODYではもちろん楽しく例の手拍子を。そして、Jさんが「最後に!」と言って始まったのは、まさかの熱帯ボーイ!いやああ最後に次長の見せ場を堪能できるこのナンバーでライブを締めくくれるだなんて!あまりに感激すぎて、例のギターソロの場面ではバカかってくらいひゅーひゅーかましてしまいました。すみませんきっとうるさかったでしょう、私の前にいた人。

で、最後の最後がアカペラによる、いつでも演奏中。Jさんが歌い、Bメロではメンバーとお客が掛け合いをするのがすっかり定着した模様のこのナンバーですが。あの歌詞ってば「初の大バコ&ツアーファイナル」の締めのシチュエーションにあまりにぴったりすぎやしませんか。みんなで歌っていると思わずグッとくるものがありました。ああ、「AXでやるなんて強引」なんて思ってた私を許してください6人衆。ゲストすら一切呼ばずにメンバーだけで挑んだこのライブは、ユアソンのとんでもなくピースフルな圧勝ですよ。

ライブ終了後は間髪入れずに、MU-STARS&HALFBY氏のDJが再びスタート。いやあこれがまたダメ押しの楽しさでしたね。ユアソンナンバーはもちろんのこと、スペシャルズあり、今夜はブギーバックあり、そして約40分のDJタイムの締めにあわせカクバリ社長がDJブースに飛び入りすると、もちろんラストナンバーはFRUITYですよー(笑)。「今日はFRUITYのメンバーも来てるんだから、恥ずかしいから!」と言いつつ、もちろんマイクを持てば歌う社長。ああもう、最後まで大笑いしながら踊らされっぱなしで、本当に楽しかった。ひさしぶりに「踊りつくした!」と断言できるライブでした。

というわけで。AXワンマン大成功、本当におめでとうございました6人衆。これがいろんな意味で、みなさんの次の1歩の原動力になるのであれば、私もあの場にいられたことを本当にうれしく思います。さあ、これからはこのバンドのおいしさがますます楽しめる季節。そのステキさを今年も各地のフェスやイベントで発揮してきてくださいね。私はライジングで再会できるのを楽しみにしてますんで。


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2 コメント

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AX! (ナツ)
2007-07-04 23:50:16
ほんとに楽しい夜でしたね~。
特にあのアンコールは最強でした。
OUR MELODYも熱帯ボーイも予想外で。

ハットリさんのポエムの
「代々木公園の芝生はサンゴ礁で出来ている・・・」は、
あり得ないのに想像するとジワリとおかしくてたまりません。

そしてズィ~レイはどう見てもピザ屋でした。
たしかレイも赤でしたよね?

終演後のDJは半分くらいで出ちゃったんですが、
締めは社長でしたか。それは見たかったです。
あのDJタイム、終演後の人の流れが
分散するので出口もロッカーも混まず、
いい仕組みですよね。

私は次回のユアソンは未定なのでとりあえず
スペシャでの放送を楽しみにしようと思います♪
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Unknown (yucca)
2007-07-05 23:42:26
>ナツさん
いろんなアクシデントも含めて、本当に楽しいライブでしたね(笑)
私は勢いで最後まで残ってしまいましたが、
帰りは疲れすぎてふらふらでした。
DJタイムを途中で抜けられたほうが、
ある意味正解だったかもしれません。

スペシャのオンエア、楽しみですね。
1時間じゃきっと物足りない気がします。
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