TAKEUCHI's PHOTO BLOG

徒然道草の気ままな写真日記です。

残暑に輝く 地上の太陽

2013年08月22日 | 

この夏は、まだまだ異常な炎暑が続いている。大垣市のひまわりランドがいま見頃を迎えている。民家付近の休耕田(4ha、20万本)を活用しており、今年は生育も素晴らしい。

向日葵の黄金色は、真夏の花の代表色である。野呂希一「色の風景」によると、「黄金色」は<こがねいろ>よりも<おうごんいろ>と読んだほうが重みがあると書いている。

黄金色の表現は、昔の画家たちも苦労したらしい。「速水御舟」の代表作では、岩絵の具顔料に「黄色」がなかったので、人工顔料を使ったらしいが、これより先の「ゴッホのひまわり」は、人工顔料を駆使して、見たままではなく感じたまま、南仏の太陽を象徴として表現している。

最近のデジカメは、色合い・色彩・明暗などが容易に選択でき、「見たまま~感じたまま」の表現が自在であります。

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時が築いた天空の花畑

2013年08月10日 | 

猛暑が続くなか、伊吹山(1377m)山頂のお花畑を散策した。

頂上付近は下界より10°Cほど低く天然クーラーがうれしい。

伊吹山の春はニリンソウ、夏から秋にかけては花々が百花繚乱するが、やはり夏山が魅力です。

 コオニユリ、トラノオなどの花にあちこちで出会う。ようやく頂上付近でカメラをセットすると、ガサガサとご婦人たちのご一行様が到着。わあ~、きれいやわ!写真屋さんだわと取り囲まれた。

 山岳ガイドの説明を聞くことにした。

<日本列島の高山を彩るお花畑は、どこから来たのでしょう。
 高山植物は、一般に森林限界より高い所に生育するものをいいいます。

 花の種が飛んできたのではなく、日本列島が大陸と地続きのころツンドラ地帯から南下したもので、温暖化とともに高山に生息域を移してきました。

伊吹山は、約2.5億年前に海山の噴火で形成された石灰岩地帯で、高山的気象条件のため、「高山植物」が多く見られます。

 高山の寒冷地で地中の根茎で生き延びてきた氷河期の遺存種で、地球の長大な時間がつくった自然遺産です。>

 なるほど!地球の壮大な歴史が伝わってきました

氷河期から生き延びてきた花たちが、夏の太陽を浴びてけなげに咲く瞬間に感動し、数々の花の撮影を堪能してきました。

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さわやか上高地

2013年08月02日 | 山岳・渓谷

盛夏の上高地を散策した。乗鞍畳平・天空のお花畑を目指したが、好天にも関わらず前夜来からの大雨のためか、乗鞍スカイラインが終日closedとなったからである。

盛夏とはいえ、朝夕の大正池は気温がぐんと下がり神秘的な光景となるが、日中でも大正池・梓川渓流の風は爽やかである。小鳥がさえずり、緑深まる樹林、湿原の草花など山紫水明の大地をゆっくり散策することができた。平湯大滝にも立ち寄った。

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