養老公園にある「養老の滝」で1日、神々しく滝開き式があった。
今年は養老改元1300年にあたる。修験者が四方に破魔矢を放ち、読経とともに護摩壇に火が入り、
滝の水が酒に変わったという養老孝子伝説にちなんで竹筒の酒が振る舞われた。
最後に、養老手筒花火師による大小花火の火柱が上がった。
滝へ登る渓谷は、深緑も進み霧に覆われていたが、時折日差しもあり心地よく散策できた。
上州・四万温泉とりんご狩りのツアーに参加した。上信越には、草津・伊香保温泉が有名だが四万温泉は萬の病に効く銘泉という。途中、建設中止となった「八ツ場ダム」資料館に立ち寄った。ここには、関東の耶馬渓と呼ばれる「吾妻渓谷」があり、この渓谷美を眺めると、建設中止は当然と思う。翌日は、食べ放題のりんご狩りと「東洋のナイアガラ・吹割の滝(沼田市)」を散策した。この滝は、高さ7m、幅30m余で、河床の岩の柔らかい部分を尾瀬付近を源流とする清流が、気の遠くなるような時間をかけて多数の割れ目が生じたところから、この名が生まれたという。この滝に続く「鱒飛びの滝」の景観、獅子岩など独特の峡谷美を見せていた。東海からは1100kmの遠出だったが、晩秋の紅葉を眺め、ゆっくりと温泉で癒すことができました。
南大和・奈良の滝めぐりに参加した。ここは日本に一つだけの道の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」で文化的景観は素晴らしい。奈良には瀧が多く今回は、大峰奥駈道方面の滝を撮影した。集合前に小雨降る中、川上村の「蜻蛉の滝」へ。万葉集にも登場する滝で、芭蕉も訪れたという。流身50m、急崖を垂直に落下し、黒い岩肌と白い水しぶきが対照的で神秘的でスリルも味わえる。らせん階段を降りると滝壺の下の姿も見られる。これほど間近に見られる滝は珍しい。これより、吉野川の支流・井光(いかり)川沿いの林道付近にある「岩戸の滝」「御船の滝」へ。「御船の滝」は流身40mとスケールがあり、水量多く末広がりの優雅で風格ある瀧でした。冬季には見事な氷爆となるという。午後は上北山村の池原ダム周辺にある「千尋の滝」へ。100m級の流身の名瀑「隠れ瀧」「ナル谷大滝」とともに池原ダムの三名瀑といわれる。しかし滝までは丸太の梯子などあり、歩道が狭くて滑りやすく、大判担いで大変だった。水量豊富で雄大な瀧しぶきを立てながら落ちてくる様はまさに圧巻でした。下北山村のきなりの湯に宿泊し、翌早朝に「石ャ塔」へ。原生林に彫刻オブジェのように聳え立つ岩石が壮観だった。好天のため「不動七重滝」はパスして、十津川村の「笹の滝」(日本の滝100選)へ。瀧への歩道には大きな岩を股ぐ原生林の樹根が続く。主爆は30mと小ぶりだが滝壺下流の渓流爆が素晴らしい。巨岩を乗り越えて、滝壺前まで行った。迫力満点だった。帰途は十津川の谷瀬の吊り橋、大塔から五条を経て南大和一周の旅となった。まほろば大和は万葉の吉野、修験者の修行の道・大峰奥駈けなど古人の気配を感じる。また訪れたい。
「蜻蛉の滝」 「御船の滝」 「千尋の滝」 「石ャ塔」 「笹の滝」