中・大判写真愛好家の春の撮影会に参加した。大町から信州白馬方面には老木の枝垂れ桜や大山桜が多く、週末の好天に期待をふくらませ向かった。芽吹き始めた木々の背景に広がる北アルプスの峰々、残雪の輝き、、いつ見ても飽きることのない絶景である。現地に詳しい撮影ガイドの案内で、陸郷「桜仙峡」の桜を 撮影した。 前方に「爺ヶ岳」が望め、背後には月が出ていた。
翌朝は快晴で、零下のなか黎明の白馬三山と松川の清流を撮影した。次第に暁光に輝く峰々と雪解け水の静かな流れ、大自然の息吹を感じながら、シノゴからエイトバイテンまで大型のカメラのシャッター音が鳴り響く。至福のひと時であった。信州は桜の銘木は多いが、今春の天候不順で北国も同様、まだ蕾のままやそのタイミングは難しい。須坂方面には、滝桜を凌ぐ巨樹があり立ち寄った。大日向の樹齢250年の巨樹・枝垂れ桜もややピークを過ぎていた。最後に、小川村ではアルプス展望と桜越しの広大な風景に出合うことができた。桜巡りは、撮影ガイドも苦労の乱調の春だったが親切な案内に感謝したい。大満足の旅だった。(5DMⅡ)
大判写真のグループで北国の雪景色を求めて白馬へ。今年は暖冬との予報通り、車窓からの風景・木曽福島、塩尻、松本では、山肌や平野に雪が見られず、大町付近からやっと雪原が広がった。白馬に着くと積雪量は多く雄大な白馬三山が目に飛び込んできた。午後から早速、薄曇りの日差しに輝く雪原風景・姫川源流に向かった。日本の名水百選に指定された湧水の細い川の流が一本、雪原を走る。隣接する親海湿原も貴重である。風もなく穏やかな白馬山麓を後に、信濃大町から黒部方面にある高瀬渓谷・高瀬川の氷模様などを撮影した。翌日は予報に反し好天となり、日本最大の白馬大雪渓から流れる松川と白馬三山を背景に撮影した。その後、五竜アルプスの展望リフトで上がり(H1515m)、白馬五竜岳など雄大な北アルプスの雪景色を撮影、天候にも恵まれて撮影を堪能できた。現地のガイドに感謝したい。白馬山麓は随所に撮影ポイントがあり、北アルプスの大自然の素晴らしさを満喫してみませんか。
信州・白馬方面へ紅葉巡りの大判撮影会に参加した。今年の紅葉は、標高2000m付近の栂池などの山の紅葉見頃はすでに終わり、例年より早めだという。初日は、撮影ガイドの案内で小谷の巨木巡りをした。北野の郷には数本のナラの巨樹がある。樹齢300~400年位の巨木である。住人は数少ないが遊歩道も整備されて、里山を管理している様子がうかがえた。しかし、この中の一本が大きく朽ちかけていた。いわゆる「ナラ枯れ」である。カシナガムシの被害がこの北限にも広がっているようだ。温暖化も影響していると思われる。この巨木が大きく口をあけ叫んでいるかのような様子が印象的で関心が集まった。翌日は好天に恵まれ、八方尾根の中腹から、薄く雪化粧した白馬三山と紅葉を絡めて大判カメラでの撮影を堪能することができた。その後北小谷、乙見峠から雨飾山を望む紅葉の山腹模様を撮影した。谷は深く全山黄金色の金襴緞子の装いであった。信州は撮影ポイントは多いが紅葉のタイミングは天候にも左右される。今回は的確なガイドのお陰で皆大満足の撮影会でした。