TAKEUCHI's PHOTO BLOG

徒然道草の気ままな写真日記です。

比較明コンポジットで星景写真を撮る

2014年12月23日 | 星景写真

今年の秋、紅葉撮影で立山・室堂を撮影したとき、夜間星空をデジカメで撮影した。
星は、点で撮るか線で撮る方法がある。
今回は星を線となるよう、比較明コンポジット合成の方法とした。
地上に明るい部分があると長時間露光は露出オーバーとなるからです。
設定は下記です。

・使用レンズ:15mmf2.8fishueye
・モード=M、JPEG、ISO=800、シャッター速度=約30秒、WB=蛍光灯、手ぶれ防止=off
・連写モード=CH高速、ピント=マニュアル、
・長時間ノイズキャンセラー=off、高感度ノイズキャンセラー=off
*撮影日時:2014.9.29 20時~21時

撮影後の処理がようやくできました。
フリーソフトをPCにダウンロードすることができたので、早速この合成ソフトを起動し手順にそって入力すると、
開始後間もなく数十枚があっという間に合成してくれました。まさに合成マジックです。
合成前の画像1枚と合成された画像をUPしました。
やはり、無限遠のピントが甘いようです。



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金環日食

2012年04月06日 | 星景写真

金環日食のカウントダウンが始まった。5月21日(月)朝、九州から関東にかけての太平洋沿岸で金環日食が起きる。月と太陽が一直線上に並び、みかけで少し小さい月が太陽を隠す現象である。

先週、日本天文協議会による「天文講演会」があり、大西浩次教授(金環日食日本天文委員会副委員長、星景写真家)による貴重な話を聞くことができた。

・金環日食はなぜ起こる?

→日食は月が太陽を隠す現象だが、月・地球の軌道は楕円形をしているため、地球との距離が近くなったり、遠くなったりする。また公転軌道が5°傾いているため新月でも一直線にならない。<400倍の軌跡>で起きる現象だ。「太陽は月の約400倍も大きい。でも太陽は月の400倍も遠いところにある」という現象で全くの偶然だ という。

・見られる範囲、頻度は?

→5/21は、日本の65%の人が金環日食帯にあり、日本歴史上最大人数が見ることができる。

国内では1987年沖縄で見られて以来25年ぶり。岐阜では1080年12月以来、1032年ぶりに金環日食が起こる。(東京では170年ぶり) 次回は、300年後の2312年だ。

・日食の安全な見方、撮影方法は?

直接見ないこと、日食観察クラスを使用すること。金環日食は、99.9%月によって隠されていても、満月の約400倍も明るい。太陽光を減光するNDフィルターがきわめて目に危険!紫外線は角膜を傷つけ白内障が、赤外線も網膜症など危険性が高いことが知られているが、最近の研究で、赤外線の熱よりも、青い光のブルーライトが危険であることが判り、数秒でも見ると危険。太陽を直接見ないで投影版を見る方法、壁に投影して観察方法などがある。

撮影については、どこでどんな構図を撮るか、カメラ・レンズの選定、NDフィルター(ND400x2枚)の使い方など撮影計画の準備が必要 など。。

地球に生を受け、長い地球の歴史で国内で観察できるという軌跡的な幸運といえます。是非挑戦したい。

2012金環日食日本委員会;http://www.solar2012.jp/

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名月赤く、皆既月食

2011年12月11日 | 星景写真

昨夜は、全国で空を見上げて見事な天文ショーを愉しまれたことでしょう。時々雲が出ましたが部屋の中から、満月が地球の影にすっぽり隠れる皆既月食で名月が赤く染まっていく様子が見られて、ホントによかったです。

(D7000、ISO800、300ミリ)

2011.12.10 23時10分頃                           

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天文講座

2011年03月27日 | 星景写真

星景写真に挑戦したいが、まずは天体を知る必要があります。春休みで孫と一緒に名古屋科学館を訪れた。世界最大の直径35mデジタル式プラネタリウムに、40台のコンピュータが連動して作り出す映像は迫力満点である。ドームの中央には最新鋭のカールツアイスⅣ型が設置されている。館内では、地球誕生から惑星・天体に関することも学ぶことができ、大人から子供まで大賑いだった。また昨日、町内のプラネタリウムでは、大西浩次教授の写真展「時空の地平線」が開かれており、その記念講演会「オーストラリアの星空とはやぶさ最後の光」があった。教授は、重力レンズ法の研究で知られる理学博士で、信州のガリレオ(写真)の異名をもつ。「はやぶさ」は、小惑星の探査が目的で「イトカワ」に着陸し7年後に帰還、その最後の光をスペクトル分光撮影に成功(教授の担当)したという。その結果判ったことは、

・イトカワのサイズ=550mx298mx224m、質量=3.15±0.105x10(10乗)kg

・表面温度=300°C、・密度=1.9±0.13g/cm(3乗)

すなわち、イトカワは地球よりも軽く内部に穴のある微惑星であることが判明した。これらは日本の誇れる科学技術である。

いま太陽系外惑星も発見されているが、NZや東北地震に関連し、地球プレート運動が作る世界の話に関心が集まった。ビックバンで地球誕生して、46億年(日本列島は20億年)、地球が冷却して、プレート運動が始まり、山脈ができ、火山を起こして生命に恩恵を及ぼし、時には天災があった。しかし、今の日本列島の美しい姿はそれほど古いことではなく、数万年前の最後の氷河期には、瀬戸内海も東京湾も陸地だったし、数千年前にかなりの部分が海に没していった。人間の一生とは比べようもない時間だが、地球の時間からすれば、一瞬のできごとである。

豊かな自然景観と大きな自然災害リスク(負の免疫)を負った惑星の住人の宿命を再認識した。

"Mother Nature does sometimes show us her dark side"

また、写真展会場でギャラリートークがあり、それぞれの写真の興味深い説明があった。

<名古屋市科学館・プラネタリウム>                            

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<大西教授>

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<はやぶさ>                   

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<イトカワ>