TAKEUCHI's PHOTO BLOG

徒然道草の気ままな写真日記です。

ほんしゃくなげ群舞

2009年04月29日 | 

鈴鹿国定公園の鎌掛谷に国指定天然記念物の「ほんしゃくなげ群落」があります。石楠花は普通800~1000mの高所に自生するが、ここは標高350mに約2万本が群生しています。シャクナゲはツツジ科で1000種以上あるといわれ、屋久島シャクナゲ、ハクサンシャクナゲ、関東の伊豆天城のアズマシャクナゲなどがよく知られています。園内は観光協会が親切にも小型バスで麓まで運んでくれます。渓谷の下の方にひっそりと咲く石楠花を撮っているカメラマンもいましたが、できるだけ高いところから、全山万華鏡のシャクナゲを撮らせていただきました。このホンシャクナゲは七弁花で他のシャクナゲの五弁花と違い、また葉には毒性があり、難を避ける「避難儀(しゃくなんぎ)」に由来するとの説があるそうです。風雪に耐え、絶壁の樹々の間に群生するシャクナゲは凛として気品にあふれ、つつましやかで美しさは格別でした。  「石楠花の恥じらふ如く揺れ交わす」

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自然観

2009年04月25日 | 

新緑が一段と色濃くなり、庭先のツツジ、ドウダンツツジ、ボタン、藤など、街道にはハナミズキや八重桜、土手や河原にはカラシナやタンポポ、たんぼにはレンゲや小さな草花たちがノビノビと咲き競っている。森の木々や草花は、自然の生命力でおのずから成長していく。一方、感情・理性をもつ人間は、自然を制御・統制することができる。あるがままに、のびのびと「もえいづる」生物・花々を愛でる「自然観」は、万葉集の「石激垂水の上のさ蕨の萌え出づる春になりにけるかも」にみられるように、自然の水に育まれた蕨に「神聖な生命力」を感じたからでしょうか。

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新緑の候

2009年04月16日 | 

桜が終わるとあちこちで花が咲き、新緑も一気に進む。先週、孝子伝説で名高い「養老の瀧」を撮りにいった。瀧を覆う大きなカエデの芽吹きと瀧の流れをイメージして撮りに行ったが、楓の葉はすでに若葉色に燃えていた。初めての上高地大判撮影会で、山本健三さんが言われた「新緑の若草色は僅かの期間で変るので桜と同様忙しい」を思い出した。養老は「古今著聞集」などにもあり、瀧の雄景は天下に知られ、正岡子規が見たいという願望が大雨で果たせず、身体の弱い自分の無念の戯れの歌がある。

       よろよろとよろめく人か喜んでよろふといふや養老の瀧

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吉野山桜

2009年04月11日 | さくら

国立公園・吉野山の散策に出かけました。週末を避けたが観光バスよりマイカーが多く、道中の混雑にはびっくり。中千本が八分咲きとの情報で、中から下千本への散策路を選んだ。高低差のきつい如意輪寺周辺の山桜がほぼ満開で、これほど見事な山腹模様は日本一の桜名所といわれ、世界遺産吉野山の魅力なのでしょう。谷が深いので昼間のトップライトが撮影タイミングになりました。しかし疲れました。この週末から来週にかけて上から奥へと櫻絵巻となります。

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伊那谷の一本桜

2009年04月10日 | さくら

南信州・駒ヶ根周辺の一本桜めぐりに出かけました。このところ急に暖かくなり、南信州の枝垂れ桜が一斉に満開になりました。残雪の中央アルプスを背景に、吉瀬(きせ)、栖林寺、蔵沢寺などの紅しだれ桜を撮影、デジカメ全盛にも関らず、大・中判カメラで思う存分撮影を楽しんできました。ここで撮影中、伊那谷在住で老子の道「タオ」について書いた加島祥造さんのことが思い出された。老子の道「タオ」とは?タオとは天と地のできる前からある働きで、あらゆるものの混ざり合った混沌(カオス)。一言でいえば宇宙エネルギーみたいなものだと。老子は人間の生命への大きな温かい思いやりを気づかせようとしており、加島さんはこの伊那の谷、川、水の自然から学んできたという。老壽の一本桜から大自然の無限の道(タオ)を感じました。

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蔵沢寺Img_2053

 

                                            


薄墨桜満開

2009年04月06日 | さくら

国の天然記念物、樹齢1500年以上といわれる根尾の薄墨桜が満開になりました。久し振りに朝早めに出発したので道中混雑なく、観光客も比較的少なく、大判カメラでの撮影も順調でした。この老大樹が枝の隅々まで見事な花を咲かす姿にいつも圧倒されます。

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三本桜

2009年04月04日 | さくら

自宅に近い木曽川堤左岸に染井吉野の三本桜があります。伊吹降ろしの寒い西風を受けながらようやく満開となりました。今日は生憎の小雨模様で、背景に養老山脈は望めませんが、ほんのりと情緒あり、いのちの守り神のようでした。いつも真昼に桜を撮っているが今年は夜桜を撮ってみたい。夕暮れが闇に変わるまでのわずかな時間に、空が深い青色を見せる時がシャッターチャンスという。薄墨桜も満開近し、老樹の夜桜はいかがでしょう。

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山笑い鯉踊る

2009年04月02日 | さくら

東海地区はようやく桜が見ごろとなりました。まだ早朝はかなり冷え込み染井吉野は5~7分咲きという状態ですが、西美濃の池田山・霞間ヶ渓の山桜は満開でした。ソメイヨシノより先に山桜が満開になったのは初めての経験です。昼下がりの逆光に輝く山桜と新緑の芽吹きが山腹を彩どり、池田山麓では鯉のぼりが踊っていました。山笑うという言葉どおり写欲のわく一日でした。

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明治村の春

2009年04月01日 | 

春休みの孫たちと久しぶりに犬山・明治村を散策してきました。ソメイヨシノは7分咲き、枝垂れ桜は満開でした。散策歩道沿いにはムラサキツツジがあちこちに咲き誇り、入鹿池ほとりに咲く桜もほぼ満開でした。明治村の建築物が見所ではありますが、約100万㎡の広大な敷地のなかには多くの植物が自生し、珍しい草花が咲いています。今日は、カタクリの群生に出会えたのが収穫でした。

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