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一日一書 1696 寂然法門百首 47

2021-06-15 14:28:54 | 一日一書

 

寿命無数劫久修業所得


 
 ながきよにいかにつとめておきければやがて消えせぬ露の命ぞ
 

半紙


 
【題出典】『法華経』寿量品


 
【題意】  寿命の無数劫なるは、久しく業を修して得たる所なり。


無限の寿命は、永く修業して得たものなのだ。


 
【歌の通釈】


 長い世にどのように勤めたので、すぐに消えることのない露のような命を得られたのか。(長い夜にどのように置いたので、消えない露となったのか。)

 

【考】

仏が長い間修業をして無限の命を得たことを、長い夜に消えない露の景により表したもの。ここで「露」を詠むのは、題の「命」から発想した。(中略)消えない露に仏の永遠の命を重ねる。


(以上、『寂然法門百首全釈』山本章博著 による。)

 


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