柳宋元「登柳州蛾山」より
20×17cm
荒山秋日午
獨上意悠悠
荒山(こうざん)秋日(しゅうじつ)午(ご)なり
独り上りて意悠悠たり
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これが最初の二句。
あとの二句は
如何望郷處 如何(いかん)ぞ郷を望む処(ところ)
西北是融州 西北は是れ融州(ゆうしゅう)
【口語訳】
秋の日のまひる、独りこの荒れはてた山に登れば
思いは遠く果てもない。
ここからせめて故郷の方を望もうとしたのだが、
どうしたことだ、故郷のあるべき西北の方には
故郷は見えもせず、融州の山々ばかりだ。
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紙は、コーヒーと墨で染めたもの。