神々の深き欲望
半紙
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今村昌平監督、1968年制作の映画。
つまり、ぼくが大学1年のときに公開されたわけだ。
誰よりもはやく見るつもりだったのに、ちょっと油断したら
友人の柏木由夫が、見てきた! と興奮気味に言うので
しまった、と思って、翌日に映画館に行ってみると、
もう、その映画館ではやっていなかった。
初日から1週間も経っていなかったのではなかろうか。
その後、二番館での公開を待っていたが、まるでかからず
ようやく東京駅の八重洲口にあった小さな映画館で見ることができたのは
半年以上たった後のことだったと記憶する。
それほど、この映画は公開時、不入りだったのだろうか。
この映画は、DVDが出たとき、もう一度見たが
最初見た時ほどの衝撃はなかった。
けれども、ぼくの映画鑑賞歴の中では、もっとも忘れがたい映画だ。
何がそんなにぼくを惹きつけたのだろうか。
もう一度、DVDをみて検証してみたいものだ。