蕪村
短夜や芦間流るる蟹の泡
33×15cm
因州和紙・よもぎ染
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夏の夜明け、海近い川岸には葦が一面に生い茂っている。
その青い葦の間を縫うようにして蟹の白い泡が
ゆるく断続的に流れていく、の句意。
(「日本古典文学全集」(小学館)」より)
実際には「蟹の泡」でなくてもよく、ただ夜明けとともに
蟹が活動し始めたんだと断定するのは俳句的手法とのこと。
いずれにしても、夏の朝のさわやかさを感じとることができればいいのでしょう。
紙は、因州産で、「よもぎ染」とあります。
ちょっと緑がかったざらついた紙。
ヨモギが入っているんでしょうかね。
おもしろそうなので買ってみました。
実際にはこの写真よりだいぶ色が薄いです。