山本洋三「帆船疾走」より
打ちならせ打ちならせ
トライアングル
くり抜かれた虚無に
炎を胎むまで
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詩集「夕日のように」に収めた「帆船疾走」という詩の一部。
書いた部分の元は
打ちならせ打ちならせ
トライアングル!
その三角形の空間に
炎を孕むまで
となっていました。
しかし、「その三角形の空間」というのは
要するにトライアングルによってできた「空間」のことのわけで
「三角形」なのは当たり前。
そんな当たり前のことじゃつまらない。
で、いろいろ考えて
「その三角形の空間」を「くり抜かれた虚無」にしました。
ちょっとこれもイマイチですけど。
自作の詩の場合は、いくらでも変えていけるので
その点は、楽です。
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筆は、水性ペンキ用の固い毛の
平筆を使いました。
真ん中にある三角形は、トライアングルのつもり。