我が家の庭のフキノトウ。
やっぱり春を感じますね。
昨日、今日と、春を通り越して初夏の気温の横浜です。
先日紹介したボケの花芽も、こうしてようやく開きました。
ふくらんだつぼみの色合いが何ともいえません。
ほんとうは、桜などより、こちらの方が美しい。
ただ、目立たないだけです。
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カメラ:Nikon D7000
レンズ:AF-S MICRO NIKKOR 105mm 1:28G ED
我が家の庭のフキノトウ。
やっぱり春を感じますね。
昨日、今日と、春を通り越して初夏の気温の横浜です。
先日紹介したボケの花芽も、こうしてようやく開きました。
ふくらんだつぼみの色合いが何ともいえません。
ほんとうは、桜などより、こちらの方が美しい。
ただ、目立たないだけです。
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カメラ:Nikon D7000
レンズ:AF-S MICRO NIKKOR 105mm 1:28G ED
伊東静雄「そんなに凝視めるな」(全文)
詩集「夏花」より
最近書いた習作です。
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そんなに凝視(みつ)めるな わかい友
自然が与へる暗示は
いかにそれが光耀にみちてゐやうとも
凝視めるふかい瞳にはつひに悲しみだ
鳥の飛翔の跡を天空(そら)にさがすな
夕陽と朝陽のなかに立ちどまるな
手にふるる野花はそれを摘み
花とみづからをささへつつ歩みを運べ
問ひはそのままに答へであり
堪へる痛みもすでにひとつの睡眠(ねむり)だ
風がつたへる白い稜石(かどいし)の反射を わかい友
そんなに永く凝視めるな
われ等は自然の多様と変化のうちにこそ育ち
あゝ 歓びと意志も亦そこにあると知れ
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厳しい命令口調のなかに
何ともいえない悲しみを抱え込んだ詩人の痛切な思いが伝わってきます。
これは全文ですが、この中のフレーズを切り取ってみてもいいかもしれません。
詩人は、不本意かもしれませんが、「一部を切り取る」こともまた
鑑賞の仕方として、「あり」ではないでしょうか。