鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

古鑿修復 3

2015-05-14 07:04:50 | 大工道具
問屋さんから修理依頼で持ち込まれました。






○○さんの追入れ鑿です。

なんともないのでないの?って思いましたが、卸さん曰く「柄が抜けるので頭にきた」「使う気にならない!」とお怒りのようなので。との事でした。

以前にもこういう事を聞いた事がありました。
まだまだ使えそうなのにもったいないような気が。


擦り合わせてあるので三木の柄付け屋さんがしたのかと思いましたが口金・桂は新潟産・
柄の新潟型ですので・・・。

次回に形の違う所を書いてみたいと思います。


希望は白樫芯持ちで同じように!との事でした。
再度擦り合わせると一段とあまり太くないマチが細くなってしまうので口金は合わせで。


マチの擦り合わせ部分に錆が出ていたのでバフで錆を落とし、黒染め液で黒く修正。


口金内側を面取り。(写真は違う物ですが)





完成しました。








もし黒染め部分が剥げてしまってもはじめの物と変わらなくなる?
と言うことでガンガンいって下さい。