今年の梅まつりも3月末で終わりました。今年は偕楽園と弘道館に23日もボランティアで出掛けましたが、
期間中の前半は、週末の天気が悪く、客数が伸びなかったようなので、後半の好天気で盛り返したかどうか
心配なところです。
梅花の咲き具合は大体平年並みで、水戸の六名木「江南所無」などのアンズ系もいつものように、お彼岸く
らいには咲きそろいました。いろんな梅を眺めて40日、今年は特に旗弁(きべん、はたべん)という花の
中の面白い現象を見てみました。
旗弁とは通常マメ科などの花弁の中で一番上の目立った花弁のことで、旗を立てているようにして虫を呼び
寄せる役目をします。ところが、梅の花では五枚の花弁の根元から散開する雄蕊の花糸の先に花弁が出てき
たものを、旗弁といいます。この現象は、桜、椿など他の樹木にもみられるようですが、観察してみると多
くの梅花にこの旗弁が見られ、面白い現象なので写真に撮ってみました。
「紅千鳥」という品種の梅は、この現象をみた江戸時代の粋人が、千鳥が飛んでいる様子に例えて命名した とか、残念ながら偕楽園の「紅千鳥」は、背が高く近接撮影はできませんでした。どうしてこのような現象が 起こるのか、花弁を増やして八重になろうというのか、雄蕊が花弁に出世しようとしているのか、さらに虫を 呼ぼうとしているのか、答えは分かりませんが、いずれにしても自然の仕組みは奥深く、小さな花にも生命の 神秘を見る思いがします。
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