顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

霞ヶ浦のアサザ

2015年10月04日 | サイクリング
秋晴れの中、霞ヶ浦サイクリングロード高須崎から天王崎まで、片道約20キロとみてましたが、走行メーターでは15.5キロ、往復でも31キロということで、いささかトーンダウンしてしまいました。平日なので、走行はあまりなく、釣り客もまばら、鮒、鯉狙い仕掛けの私の同年代太公望と、若いアングラーの姿が見られました。



湖の水面に黄色い花、8月頃の花で夏の季語のアサザが咲いていました。
アサザはミツガシワ科の水草で、霞ヶ浦を代表する植物ですが、絶滅が心配される希少種でもあります。花びらは午前中に開きますが、午後には閉じてしまい、神秘的な植物で、満開時は遠くから見ると黄色い島が出来たように、鮮やかな彩りで湖畔を賑わすとされていました。



ただ護岸工事などにより、ほぼ全滅のように姿を消しましたが、「アサザ基金」などの活動により、現在は、人工的に砂浜を造ったり、消波ブロックを設置し保護しているそうです。その影響で、ここ数年浅瀬に植物が戻って、一部大きくなったアサザ群も、見られるようになってきたようです。

舞ひ落つる蝶ありあさざかしげ咲き     星野 立子
       (星野 立子は、昭和期の俳人。高浜虚子の次女)

水面に拡げ浅沙の丸座布団     顎鬚仙人

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