
暑さ寒さは彼岸まで…と言われますが、雪のないこの地方では彼岸頃に雪の降ることが何回かありました。その例にもれず、22日は真冬並みの寒さで、一日中雪が降りました。
水戸の梅まつりも満開での最終章、寒さで震え上がった偕楽園の翌日の様子です。

まつり期間中でもコロナ禍3年目の園内は、前のような賑わいはありません。
東門からの通りには、「八重西王母」が裏紅ぼかしの艶やかな花を満開にしてお迎えです。

梅の花に見えない豪華な大輪の「白牡丹」はそろそろ花期も終わりになり、老けた花が季節の移り変わりを感じさせてくれます。

咲き分けの名花「春日野」です。アントシアニンという植物に含まれる色素のいたずらで紅くなるので、来年も同じ枝が赤くなることはないそうです。

遅咲きの「開運」が満開です。杏系豊後性、花のきれいな梅は不結実のものが多いようです。

偕楽園は、開花時期の異なる梅が約100種、3000本あり、約40日間の梅まつりを彩っています。現在は、早咲きの梅はほとんど散り、遅咲きの梅が満開です。

梅の種類と本数については、拙ブログ「偕楽園の梅の種類と本数 2022.2.23」で紹介させていただきました。

洪積層台地上にある偕楽園本園のほかに、隣接する南側の沖積層の偕楽園公園にも、田鶴鳴梅林など3つの梅林があり、満開になっている様子が見下ろせます。

最近デビューした珍しい品種、「華農玉蝶台閣」です。八重の花弁の真ん中に薄紅色の蕾が出ているように見えませんか?

このように花の中にまた小さな花が咲く二段咲のことを台閣咲きといいます。図鑑では「雌蕊が台閣状になる」と記されています。
梅まつりもここ3年、期間短縮やイベント中止などまともに開催されたことはありませんでした。来年はワクチンや治療薬でコントロールできるようになっていることを切に願っています。