毎年この時期は、河原の菜の花を摘みにいきます。
昨年のメモを見ると3月15日なので、10日くらい春が遅かったことになります。
今年は久慈川の支流山田川の土手です。ちょっと遅すぎた感じで満開でしたが、蕾の部分だけを摘んでも自然の恵みが充分な量になりました。
摘んでいるうちに久慈川との合流点まで来てしまいました。
久慈川は茨城と福島の県境八溝山付近を源流とし、ここから直線で約10kmの日立港南で太平洋に流入する延長124kmの一級河川です。
賑やかな色の水郡線のディーゼル列車が走ってきました。
ゆったり流れるこの久慈川も2019年10月の台風では氾濫し、上流で橋が流されて水郡線は約1年半不通になっていました。
穏やかな春の日、つくづく平和のありがたさを感じました。
大国の冷酷な独裁者に蹂躙されているウクライナは、農業大国で国旗の色は広大な黄色い麦畑と青い空を表すといわれます。
句友でデザイナーのKさんの作品です。
今日は一面の菜の花からウクライナを連想してしまい、穏やかな国土を打ち壊す音が何ともシニカルに表現されているので、紹介させていただきました。
さて、採った菜の花はお浸しのほかは、ほとんど塩漬けにします。熱湯をくぐらせてから水をかけ、よく絞って塩を3~4%、冷蔵庫で10日くらい持ちますし、冷凍でも保存できます。少し酸味が出た方が美味しいという人もいますし、栽培とは違う野生の苦みがいいという人もいます。
さっそく春を味わう肴として食卓にのぼりました。