グレンナ(Gränna)から次のヨンショーピン(Jönköping)までの26kmほどの区間は、ヨンショーピンにかつて住んでいた時にトレーニングで何度も走ったことのある道だ。ヨンショーピンに向かう場合、全体的に下り坂が多く、しかもたいてい追い風なのでスピードが出せる。速いグループを見つけて付いて行こうと思ったものの、見つからなかったため、自分で先へ先へと急いでいたら、気づいたときには後ろに次第に金魚の糞のように隊列ができていった。列の先頭で走るのは大変。風の抵抗をまともに受けるし、プレッシャーを感じて自分のペースよりも早く走ってしまいがちだ。この段階で力を出し切ってしまっても大変だが、幸い追い風に助けられた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/64/500d5a44187e25ed2617d735f516bfc8.jpg)
しかし、忘れてはならないのはヨンショーピンの町の直前にある大きな丘。ここが一つの難所だが、これをクリアすると大きな下り坂が待ち構えている。私はスピードを出しすぎるのが怖いので慎重に下っていると、私の横を50~60km/hでビュンビュンと追い越していく人がたくさんいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/89/842293f1dc286a975f0de9eeff718c8a.jpg)
ヨンショーピンのエイドステーションではソーセージなどの食事も出る
ヨンショーピンのエイドステーションは3時過ぎに立ち寄った。この町に住んでいる友人が「応援するよ」と言っていたけれど、やはり朝早すぎて沿道に立ってはいなかった。3時過ぎだが空はすでに明るい。実のところ、この大会においてライトの使用が義務付けられているのは午前2時50分までだ。
ヴェッテルン湖の南端に位置するこのヨンショーピンという町は、周囲を丘や峠に囲まれ盆地のようになっている。この町に入るためには峠を越えなければならないが、この町から出るときにも峠を越える必要がある。今年は道路工事のために、まさにその峠越えの部分でコース変更があった。例年は国道から左折すると長い上り坂が待ち構えているが、今年はその左折ポイントを直進しろ、と指示が出ていた。さてどこに行くのかと思いきや、目の前に現れたのは、勾配の非常に急な上り坂だった。まるで「壁」のように立ちはだかっていた。
そして、その壁を乗り越えると今度はなだらかな下り坂が果てしなく続いていた。次第に加速していき、猛スピードを出してしまいがちだが、沿道には横断幕で「徐行」「スピード落とせ」とスウェーデン語で何度も書いてあった。その理由が間もなく分かった。延々と続く下り坂の最後に、何とロータリーがあったのだ! これは危険。スピードの出しすぎだと急にハンドルを操作したとたんに転倒する恐れもあるし、大怪我になる。大会開催者側もこのリスクは十分に認識していたため、徐行を呼びかける看板や横断幕が出ていたものの、サイクリストにどこまで届いていたのか? 実際に、今年の大会ではこのロータリーで何人か転倒したらしい。特に雨のために路面が濡れている時にスリップしたケースが多いようだ。病院に運ばれるほどのケガをした人は幸い一人に留まったとか。
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長く続く下り坂を果てには・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/f0/92ddac459a6a7194d98ce7a9a9b1c4e2.jpg)
ロータリーが待ち構えていた!
その後、少し起伏のある部分を走っていると、高台に差し掛かったとき視界に広がるヴェッテルン湖の向こうから朝日が昇ってきた。時刻は朝4時13分。昨年と一昨年はまさにこの時間にモータラをスタートしていたのだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/24/ed2566aec07ec1e0fe8eace98f04ad8e.jpg)
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しかし、忘れてはならないのはヨンショーピンの町の直前にある大きな丘。ここが一つの難所だが、これをクリアすると大きな下り坂が待ち構えている。私はスピードを出しすぎるのが怖いので慎重に下っていると、私の横を50~60km/hでビュンビュンと追い越していく人がたくさんいた。
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ヨンショーピンのエイドステーションではソーセージなどの食事も出る
ヨンショーピンのエイドステーションは3時過ぎに立ち寄った。この町に住んでいる友人が「応援するよ」と言っていたけれど、やはり朝早すぎて沿道に立ってはいなかった。3時過ぎだが空はすでに明るい。実のところ、この大会においてライトの使用が義務付けられているのは午前2時50分までだ。
ヴェッテルン湖の南端に位置するこのヨンショーピンという町は、周囲を丘や峠に囲まれ盆地のようになっている。この町に入るためには峠を越えなければならないが、この町から出るときにも峠を越える必要がある。今年は道路工事のために、まさにその峠越えの部分でコース変更があった。例年は国道から左折すると長い上り坂が待ち構えているが、今年はその左折ポイントを直進しろ、と指示が出ていた。さてどこに行くのかと思いきや、目の前に現れたのは、勾配の非常に急な上り坂だった。まるで「壁」のように立ちはだかっていた。
そして、その壁を乗り越えると今度はなだらかな下り坂が果てしなく続いていた。次第に加速していき、猛スピードを出してしまいがちだが、沿道には横断幕で「徐行」「スピード落とせ」とスウェーデン語で何度も書いてあった。その理由が間もなく分かった。延々と続く下り坂の最後に、何とロータリーがあったのだ! これは危険。スピードの出しすぎだと急にハンドルを操作したとたんに転倒する恐れもあるし、大怪我になる。大会開催者側もこのリスクは十分に認識していたため、徐行を呼びかける看板や横断幕が出ていたものの、サイクリストにどこまで届いていたのか? 実際に、今年の大会ではこのロータリーで何人か転倒したらしい。特に雨のために路面が濡れている時にスリップしたケースが多いようだ。病院に運ばれるほどのケガをした人は幸い一人に留まったとか。
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長く続く下り坂を果てには・・・
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ロータリーが待ち構えていた!
その後、少し起伏のある部分を走っていると、高台に差し掛かったとき視界に広がるヴェッテルン湖の向こうから朝日が昇ってきた。時刻は朝4時13分。昨年と一昨年はまさにこの時間にモータラをスタートしていたのだった。
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