上海で日本語を話している中国の若者達

中国人に囲まれて日本語で通していく日常の出来事を書き綴っています。

ちょっとお腹が空いた話

2007年03月16日 | 生活
今日家人と二人で日本領事館近くの、ある綺麗で少々高級な中華レストランで食事をしたのですが、お客が半分ぐらい入っている12:09に入店して12:30ごろから4~5回、
彼女がせかして肉麺が出てきたのが12:48、もう店は満席でした。
私の注文した定食は12:25頃に出てきましたが、13:00には会議があるので、彼女に食べる時間があるわけは無い。

結局食べずに出たのですが、誰も得をしていない
彼女は空きっ腹を抱えて1時からの打ち合わせに急ぐ羽目に。
当然箸も付けていない肉麺の御代は払っていない上に、掻き入れ時に席を二人が占めていたので店も損。
私の定食の1/4は待ちきれない家人の腹に。

帰り際に謝罪した女性MG曰く、住所を教えてもらえれば後で届けますと言われましたが、
車で片道20分掛かるこの店に、肉麺を届けてもらったらのびちゃうので、丁重にお断りしました。(それにしても丼に入っていたお玉は汚かったな~。)
注文を忘れていたのか、厨房に伝わらなかったのかは謎ですが、
まあ、一杯3元のローカル店なら許される話だと私も思いますが、
一杯25元の肉麺を出す店で、これは酷いと思いました。

表面上のサービスが価格に入っていたのでしょうが、
内容が伴っていない事は明白です。
これは現在のこの国が抱えている社会リスクの一つだと思いますが、
皆さんは如何思われるでしょうか?

早朝カーチェイス

2007年03月15日 | 生活
私は通勤にバスを使っているのですが、上海のバスは急停車急発進の連続です。
最近はいい加減慣れてきたと思っていたのですが、今朝のバスは急ブレーキを盛大に掛け、車内は将棋倒し寸前になりました。
文句を言いながら前を見ると1台の車が文字通り遁走して行きます。
どうやら、前を走っていた乗用車が急に止まって2人の女性を乗せて走り去ったのが原因の様です。
バスのおばちゃん運転手は追跡すると言う。
(あんたは映画「スピ-ド」のサンドラ・ブロックか!)
急発進して赤信号を無視。運転しながら大声でけが人が出たか確認。
(先に怪我人の確認じゃ無いのかい!)
なんでも急停車で怪我人が出るとバス運転手の責任になるらしい。
(やっぱりあんた自分の為だけかい!)
ほんの10分ほどで乗客の大反対で追跡劇は終わりましたが、怪我人が無くて何よりでした。

会社の見栄で車を買おうと家人(元軍人なので4t車まで運転できる)が最近五月蝿いのですが、やっぱり上海で車を買うのは止めようと堅く心に誓いました。
映画「激突」の主人公みたいに大型車に追いかけられるのは嫌だもの。

中国の文化と日本の文化

2007年03月14日 | 日記
多くの中国人は日本人は中華文明圏の一民族と捉えている様です。(彼らの区分では大和族ですね。)
私は大学時代にロシア語の文献としてツングース族に関する旧ソ連の研究資料に触れる機会があり、少し齧ったことがあるのですが、我々日本人も属している環太平洋文明圏((アミニズム・動物神信仰、トーテミズム・柱状物信仰、シャーマニズム・呪術師(特に太鼓を使う)信仰を持つ太平洋東西両岸に住む蒙古痣を持つモンゴロイド))は元々文字を持っていない(マヤ・アステカの神聖文字やロンゴロンゴ文字やペルーの紐文字はあったりしますが、)文明なので口伝(アイヌユーカラ等)で歴史や文化を伝えて来ました。
日本語が元々口語のみであった事は、日本書紀の成り立ちで小学校で習うので日本人なら誰でも知っている事なのですが、中国の若者達で知っている人はほぼ皆無の様です。
彼らの黄河文明の産物である文字(漢字)を借りてまさしくこの文章も記述しているのですが、我々の使っている言語としての日本語は全く異質の文化である事を理解してもらうのはとても大変です。
BSEにとって、語学的な習熟の中で文化に対する理解はとても大切な事なのですが、昨日は何の会社か判らない新人教育になってしまいました。

写真の品ですが、どう見ても日本の蒔絵の筆箱なのに、
中国伝統工芸品と書いて故宮に展示されています。

画面実装難し~い。

2007年03月13日 | 仕事
第一開発室の案件ですが、プロジェクトチーフの徐くん及び日本側PMの首藤さんとの検討の結果、F1~F3機能の実装難易度が高く、
3月末納期の実現の為には多少日本側に実装作業を振り分ける必要が出て来ました。

なんだかデスマーチが遠くから聞こえ始めた様な気がしてきたぁ~。

さて、今日は少し暖かさが戻った気がしますが、週末の天気は崩れる様です。
写真は故宮。(しかし北京は寒かった。)

バーチャル面接

2007年03月12日 | 仕事
今日は、日本側パートナーへの社員の選抜面接をネットで実施している。
古風なヘッドセットが悲しい。
私が日本から来る時、餞別で貰ったコードレスヘッドセットはブルートゥースの
設定が上手く行かなくて眠ったままであったりする。

明日は補充採用組4名の新人教育が待っている。
今夜はよく休まなきゃ。

エンジニアの自己過大評価

2007年03月09日 | 仕事
最近、採用時の聞き取り評価と採用試験の試験結果のギャップの大きい応募者が目に付く。
同学の採用を多くしているせいなのか、既採用者などの周囲から一様に高評価な求職者でも、
いざ試験を実施するとメタメタだったりする。
特に前評判の高い求職者ほど、実際のエンジニアリングスキルは口ほどでもなかったりする。
CANNAC時代から、散々日本でも学歴詐称をはじめとして、いい加減なエンジニアを見てきたが、
多くは在日7年以上のベテランが多かったように思う。
原因も、過大な自己評価とそのギャップを埋める為の嘘であるようだった。
しかし、最近は新人にもその傾向が広がってきた様で、日本語に自信があると言いながら、
「私の今話している日本語が理解出来たら手を挙げてください。」と言っても手が挙がらなかったり、
コーディングには自信があると言っているので試験をすると、結果は落第点だったりする。
自信過剰や誇張も採用前までならまだいいが、中には経験半年で、会社の大黒柱気取りで交渉を掛けてくる社員までいる。

はっきり言って、ウチの会社には、そんな社員はいりません。

「ミツバチの法則」ではないが、群集団に何%かは必然的に発生するのだろうが、
最近は発生率が大きくなってきている様だ。
色々と対策強化の時期なのだろう。

婦人節なのに

2007年03月08日 | 生活
昨日、家人が婦人節なので明日はお休みすると私に告げた。
家人が子供の頃、この日が一番楽しみだったそうだ。
この日だけが医療関係者だった母親が休みになったから。
今でも婦人節の日に買って貰ったサンダルの事をはっきり覚えていると嬉しそうに言う。

さて、当日の今日、朝から人事に絡んで日本の社員とトラブル発生。
担当経理の家人も急遽出社して対策に当たる事となった。
(楽しみにしていた我儘息子を後でどう説き伏せるかを考えると更に頭が痛いが。)

結局、経営陣には休日など関係なく仕事はやってくるのだ。
会社を営む事の最大のコスト。それは労働者の権利を放棄すると言う事だろう。

人事

2007年03月08日 | 仕事
経営者の常として昇進人事の発令にはとても気を使う。
上海女性の結婚後の楽しみは旦那の昇進と給与の増額だけというぐらい
上海人に昇進は重大事だと思っている。
過去に実例も何件か目にして来た。
実際、この会社が出来る元々の原因の一つになったのは、
C社での上海人SEの昇進絡みの退職だったのだから。

今回、技術リーダーの徐君を正式に主任に任じたのだが、
やはり日本に先行して行ったメンバーの一人から不協和音が聞こえてきた。
業績に対する評価の結果なので当然正当な理由があっての人事なのだが、
それぞれプライドがあるから、理解を得るまでに多少時間が掛かりそうだ。

やはり遠隔地に居る社員とのコミュニケーションは大切だとつくづく思いながらも、
あまりに予想通りの反応なので、まだ初心なのだなと少し社員が可愛くなる。

喧嘩と戦い

2007年03月07日 | 生活
家人と喧嘩したので、いい歳をして顔に引っかき傷を作っている。

上海では太太が強いので、この傷も他の家族からは何も聞かれない><)
まぁ、コミニュケーションの一環とも思ってしまうほど良くあることなのだが、
喧嘩になってしまうのは、二人とも精神年齢が低いせいかとも思ってしまう。
二人で喧嘩した場合は、早期解決する事前協定を結んでいるが、
家人はそんな事は守る気が無い様だ。
こんな時、上海では必ず男性が全面降伏するものらしい。
以前、奥さんが日本人の上海人SEに何故上海の男性は女性に優しいのか聞いた処、
「優しくするのが男の甲斐性だ」と言われた事がある。

結局、我家でも協定通りには行かず、今回も私が甲斐性を見せる事になった。

さて最近、日中間も中々上手く行かない事も多いが、千数百年の国交があり、
その間4回の戦い以外の時代には、それなりに上手く付き合って来たのだから、
我が家の様に上手く折り合いを付けて貰いたいものでもあるなぁと、朝鏡を見て思った。


新人の教育

2007年03月06日 | 仕事
プロジェクトも佳境に入り、進捗の遅れと日程取り戻す為の作業の競争がスケジュールシートの上で始まっている。
入社2年目のスタッフの予想生産性の未達が現在の懸案事項なので朝晩の定時MTでは、ついつい叱咤している。
12月採用のメンバーもテスターとしてガンガン鍛えているので社内は体育会系の雰囲気になってきた。

さて、私は並行して、今回採用した新人達に研修を実施しているが、いくつか驚く事がある。

1.テスト仕様書を書いた事が無い。
実は中国の情報処理系大学の専門課程ではテストフェイズの実習が軽視されている事は、常々気がついていたが、ここまで露骨に教えていないと少しあきれる。
コードを書いて動けば良いと教えているのかと疑ってしまう。
品質を要求されるのが現在の開発トレンドなのは日本ではこの業界の十代の若者でも知っている。
特にXP(Extreme Programming)での開発の場合、テストレポートの分析による次β版の設計フェイズへのフィードバックが欠かせない。
もう少し学校でのカリキュラムを見直して欲しいものだ。

2.コミュニケーションの取り方が判らない。
報連相打の言葉は理解しているが、いざ実際に作業すると全くアクションに移せない。
ペナルティを与えるように規則を変更してやっと理解する程度だ。
正直、中国はエンジニアを量産する事を目的にしすぎて、もっと基礎的な教育が
疎かになってしまっているのでは無いだろうか。
今まで、当社は比較的人材に恵まれてきて幸運だったのかもしれないと思ってしまう。
今後は採用試験項目にヒューマンスキルのチェックを多く含める必要があると思う。