23歳の夏に1週間だけ瀬戸内の小島に居た事が在る。
田中裕子さん・荻野目慶子さんW主演のドラマのロケに録音のサード(一番下っ端)として行ったのだが、その時ご一緒した方が高松英郎さんだった。
業界に入って半年近くが過ぎていたので、役者さんに会って緊張することは余り無かったが
(当時の所属会社の専務が田中裕子さんのファンで、専務命令で女子高生姿で出待ちの田中さんにサインを頂いた時は緊張しました。)
高松さんと昼食で向かい合わせになった時、少し緊張してお話をした事だけは鮮明に覚えている。
その時、高松さんがこんな事をおっしゃった。
「兄ちゃん、こんな飯であんな重労働、大変な仕事だろ?全くやってらんねぇよな。
でも頑張れよ。」
確かにロケ先の小さな食堂での昼食で、質素ではあった。
(まさに世はバブルの真っ只中。飽食の時代でした。)
しかし私には、もの凄く意外な言葉だった。
子供の頃からTVを通してよく知っていると思っていた熱血漢の頑固親父から、生でこんな事を言われたのは、地方ロケに来て有頂天になっている23歳の若造にはメガトン級のインパクトだった。
ここはプロの現場なのだと、決して夢や憧れだけで出来る浮かれた仕事では無いのだと、再認識させられた。
今でも、プロフェッショナルとアマチュアの違いを考える時、この事が頭に浮かぶ。
2/26の高松さんの訃報を目にして感慨深い。
私の人生に大きな示唆を与えて下さった方がまた一人この世を去った。
ご冥福をお祈りいたします。
田中裕子さん・荻野目慶子さんW主演のドラマのロケに録音のサード(一番下っ端)として行ったのだが、その時ご一緒した方が高松英郎さんだった。
業界に入って半年近くが過ぎていたので、役者さんに会って緊張することは余り無かったが
(当時の所属会社の専務が田中裕子さんのファンで、専務命令で女子高生姿で出待ちの田中さんにサインを頂いた時は緊張しました。)
高松さんと昼食で向かい合わせになった時、少し緊張してお話をした事だけは鮮明に覚えている。
その時、高松さんがこんな事をおっしゃった。
「兄ちゃん、こんな飯であんな重労働、大変な仕事だろ?全くやってらんねぇよな。
でも頑張れよ。」
確かにロケ先の小さな食堂での昼食で、質素ではあった。
(まさに世はバブルの真っ只中。飽食の時代でした。)
しかし私には、もの凄く意外な言葉だった。
子供の頃からTVを通してよく知っていると思っていた熱血漢の頑固親父から、生でこんな事を言われたのは、地方ロケに来て有頂天になっている23歳の若造にはメガトン級のインパクトだった。
ここはプロの現場なのだと、決して夢や憧れだけで出来る浮かれた仕事では無いのだと、再認識させられた。
今でも、プロフェッショナルとアマチュアの違いを考える時、この事が頭に浮かぶ。
2/26の高松さんの訃報を目にして感慨深い。
私の人生に大きな示唆を与えて下さった方がまた一人この世を去った。
ご冥福をお祈りいたします。