上海で日本語を話している中国の若者達

中国人に囲まれて日本語で通していく日常の出来事を書き綴っています。

中国の文化と日本の文化

2007年03月14日 | 日記
多くの中国人は日本人は中華文明圏の一民族と捉えている様です。(彼らの区分では大和族ですね。)
私は大学時代にロシア語の文献としてツングース族に関する旧ソ連の研究資料に触れる機会があり、少し齧ったことがあるのですが、我々日本人も属している環太平洋文明圏((アミニズム・動物神信仰、トーテミズム・柱状物信仰、シャーマニズム・呪術師(特に太鼓を使う)信仰を持つ太平洋東西両岸に住む蒙古痣を持つモンゴロイド))は元々文字を持っていない(マヤ・アステカの神聖文字やロンゴロンゴ文字やペルーの紐文字はあったりしますが、)文明なので口伝(アイヌユーカラ等)で歴史や文化を伝えて来ました。
日本語が元々口語のみであった事は、日本書紀の成り立ちで小学校で習うので日本人なら誰でも知っている事なのですが、中国の若者達で知っている人はほぼ皆無の様です。
彼らの黄河文明の産物である文字(漢字)を借りてまさしくこの文章も記述しているのですが、我々の使っている言語としての日本語は全く異質の文化である事を理解してもらうのはとても大変です。
BSEにとって、語学的な習熟の中で文化に対する理解はとても大切な事なのですが、昨日は何の会社か判らない新人教育になってしまいました。

写真の品ですが、どう見ても日本の蒔絵の筆箱なのに、
中国伝統工芸品と書いて故宮に展示されています。