明け方の冷え込みから一転、日向はとても暖かくなった冬の上海です。
老師から1年の組織総括として、非常に厳しいお話があった今朝の経営会議。
中国社会の情報としては持っていましたが、中国のテクノクラート社会で、成果の出せない幹部が失脚するプロセスを生で見る機会を得ました。
日本の会社組織とは全く違う、非常にドライな世界。(やはり、日本の社会はウェットですね。)
ドラスティックに組織のポジションを外して行く過程がよく判ります。
計画猶予期間を過ぎると、情け容赦無く切り捨てる判断を下しながら、この国のシステムは動き続けてきたのだと理解できます。
部長達の苦笑を間近に見ていて、肝が冷えました。
この無慈悲さが、中国社会の成長と安定を支えているのですが、今回の欠席裁判では、「ああ、自分でなくて本当に良かった。」と心底思いました。
きっと文革も、この様な心理プロセスを経て、エスカレートして行ったのではないかと思ってしまいました。
この国では、組織序列の上位を維持するのは、なかなかに大変です。