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キキ便り

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評価に時間を費やすアメリカの社会システム

2009-01-08 07:57:38 | アメリカの大学で教える

Annual Review(1年間の自己評価)の締め切りまで、あと3日となった。

これは、大学教員として1年を通しての自分の業績を、教育、研究、社会奉仕などの面からこと細かく記したもの。大学院生の時にも、このAnnual Reviewに悩まされた。業績だけでなく、自分が参加したワークショップや講座のタイトルや日付まで、事細かく書かなければならないので、普段からの整理が足りない私は、手帳や書類を捜しまくって、1週間くらいかけながら書き上げる。

業績以外に1年間を通しての反省、今年の目標、職場の雰囲気を高めるためにどう貢献したか、などが質問項目に含まれる。年間の目標を立てることは、自分が何をしたいと思うのかを明確化させることになり、その後の仕事も意識化された目標の中で効率よく進められるので大切だと思う。

自己評価を書くために、学生からの評価表(Teaching Evaluation)の結果を閲覧する。非常に細かく質問が設定されて、これだけの評価をする学生側も大変だと思うが、教員のアカウンタビリティにつながるのであろう。日本で10年あまり教員生活をしていた私にとっては、この学生による評価に未だに戸惑いを感じるが、プラス面としては、1学期ごとに学生のフィードバックが事細かくもらえるという点。

評価項目には、この授業は他の授業に比べて、非常に優秀、やや優秀、普通、やや劣る、非常に劣る、というように、相対的に比較されるものもあれば、この授業によって、あなたのスピーチ能力、書く能力が上達したかどうか、というものもある。

自己評価、他者評価をあまり重荷に感じずに、かつ改善できる点には積極的に取り組み、後悔しない2009年になるといいなと願う。

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