キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

州の財政難、ベビーブーム、教員の負担

2010-04-24 03:36:10 | アメリカの大学で教える
昨日久しぶりに学科会議に参加した。

その中で、財政カットの中、新入生の受け入れ数を制限し、今年は大学への合格倍率が20%台だったという報告を受ける。

同じ大学町にある高校(州の中でもかなりレベルが高い)からの受験者も、通常では入学できたような生徒たちが今年は入れてもらえなかったとか。アメリカではベビーブームの子どもたちが大学にどんどん入ってくるそう時代だそうで、定員確保に四苦八苦する日本の大学関係者にとってはなんとうらやましい話だろう。

ところでそのことをオットに話すと、留学生は別の財源だから(州外や国外の学生はより高い授業料を納める)そんな受け入れ枠なしに沢山入ってくるらしい。

さて新入生の受け入れを制限したとしても、うちの学部はかなりの受講者増だそうで、秋に私が受け持つクラスも、コースの登録が始まって1週間で満杯になってしまった。ここ数日には「どうにかこのクラスに入れてください」というお願いメールがどんどん送られてくる。

そういう中、「ティーチングアシスタントをつけるから、定員を60人から80人に変更したよ」と学科長より事後報告を受ける。

もう一つ教えるクラスも60-70人なので、二つ合わせて140-150人はかなりきつい。日本の大学で教えていた時は、学生の人数はそんなに気にならなかったが、アメリカでは学生に課する課題の量、法社会であるがゆえのややこしさ、フィードバックの綿密さなどを考えると、確実に仕事量は増える。しかし州の財政難なのでお給料は変わらない。

どうにか効率よく仕事を手抜きしながら、学生に手抜きと悟られないようなやり方はないものだろうか?


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