映画「クレージーリッチ」で注目を集めたKevin Kwan(ケヴィン・クワン)の三部作。
一部は映画で視聴。二部と三部はオーディオ版を聞く。
第三部は、最初から最後まで波乱に満ちた展開で面白かった。主人公のレイチェルとニックの出番が少なかったことが批判されているが、その代わりにニックの従妹のアストリッド、エディー、キティー、コレットらのドラマが目が離せないくらい面白く演じられている。
スラングの多い文体は読んでいて気分は悪くなるものの、内容自体は面白い。ケヴィン・クワンは、脚本家として成功する素質もあるに違いない。
しかし第二次世界大戦中の日本兵による虐殺や拷問などについても描かれているため、日本人読者としては恥ずかしさの混じった複雑な気持ち。著者を含め、反日感情をもつアジア人がまだまだ多いことに改めて気づかされる。
それにしてもこのオーディオテープの朗読者は、複数の登場人物の国のなまりや育ち、性格などをうまく表現していて感心する。調べたところ、5か国語を話す女優らしい。https://www.imdb.com/name/nm0519642/bio?ref_=nm_ov_bio_sm
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このオーディオテープは、市立図書館で無料でレンタル。2週間の期限だったが、2週間目の今日、聞き終える。
次に借りたのは、 FacebookのCOOシェリル・サンドバーグが書いた 「Option B」
逆境に立ち向かうレジリアンスがテーマ。和訳も出版されている。楽しみ。