キキ便り

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Plagiarism (盗作)に巻き込まれてしまった息子

2013-04-23 15:14:15 | 自閉症アメリカ教育事情

レポートの提出締め切りの前日、息子は二人の友人から宿題を写させてほしいと頼まれる。

一人は、先学期にもアプローチしてきたバスケットボール選手の男子生徒、E君。「そっくりそのまま写さないから大丈夫だよ」という話だが、息子とのフェイスブックでのチャットのやりとりを見て、「絶対だめだから」と言い聞かせる。「30ドル払うから」と言ってくること自体がおかしい。息子は、断ることで、彼が皆に自分の悪いうわさを撒き散らすのではないかと、心配でたまらない様子。ちなみに、フェイスブックに女の子二人から頬にチューされている写真をプロフィールに載せているところが信用ならない、と私は思ったりする。

もう一人は、かわいい女の子、Kちゃん。ヨーロッパからの移民。息子と時々宿題の情報交換をしているらしい。彼女も「そっくりそのまま写さないから」という話だったが、息子はKちゃんの美貌に負けてしまったのか、レポートをメールで送ってしまったらしい。次の日、Kちゃんが自分の友だちに息子のレポートをさらに転送し、その友だちは訂正せずにそのまま息子のレポートを提出したということを知り、息子はパニック。自分が盗作したと誤解されないために、息子は先生のところに事情を話しに行く。

先生からは、今後絶対に友だちにレポートをシェアしたらだめだよという注意を受け、証拠のためにフェイスブックのチャットのやりとりをコピーして提出するように言われる。このことがKちゃんや回りに知られたら、大変なことになるのではと不安がる息子のために、夫は先生にメールを送ってフォローする。

友だちから嫌われるのが怖い気持ちはよく分かる。うまく断る術を身につけるのは、私たちでも難しい。自閉症の息子にとっては、どんなに大きなストレスかと思う。

 

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