キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

オーデオブック、2011年のお勧め本

2012-01-04 10:19:50 | 映画・本・テレビなどを語る

 

昨年、やってよかったと思うのが、オーデオブック、Audibleのサービス。

その中でお勧めの作品は

  • How Starbucks Saved My Life (ブログで紹介)
  • House Rules (アスペルガの少年が殺人罪に問われるというフィクション。アスペルガの子どもを育てる母親の気持ちに共感し、思わずのめりこんでしまった本)
  • The Help (ブログで紹介)
  • 1Q84 (話の展開にぐんぐん吸い込まれる。ただ内容の繰り返しが多すぎて、ストーリーがなかなか進展しないのが残念。性的表現の多さも逆効果になっているのではというのが感想。"ballpoint pen" "pressing temple"などの同じ表現が何度も登場するのはオーディオブックとして聞いていると気になる。青豆と天吾のヘルシーで規則正しいライフスタイルを見習おうかなという気にさせられるところはいい(笑))
  • Battle Hymn of the Tiger Mother (ブログで紹介。アメリカの大学の教授らしい、講義のような文章表現が、分かりやすく私には参考になる。こういう風に授業を話せば、学生は興味を持ち、理解してくれるんだという風に読む。)

一応殆ど聞いたが、あまりぴんとこなかったのが

  • The Tipping Point(Malcome Gladwell)社会心理学の授業を聞いているようで、面白いところもあったけど。。

 途中まで聞いて、お休みしているオーディオテープ類 

  • Bonhoeffer (ヒトラーへの反逆罪で最後には殺されたドイツのルーテル系牧師、神学者。最初の生い立ちから、戦争突入の部分まで聞く。)
  • The Girl with the Dragon Tattoo (ベストセラー本。ナレーターのイギリス系のアクセントに慣れていないためか、少し聞きづらい。最初1時間で挫折してしまったが、レビューを読むとだんだん面白くなるそうなので、引き続き聞いてみることにしよう。
  • Unbroken (第二次世界大戦中に漂流されたアメリカのスポーツ選手が、どうにか生き延び、その後日本軍の捕虜収容施設でひどい扱いを受けた米国人が、その後本国に戻り、PTSDに苦しみながらも信仰に導かれるという話。アメリカではベストセラーの本。)

 

 

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自閉症者のジレンマ:興味の沸かないことも勉強しなければならないという現実

2012-01-04 09:31:13 | 自閉症アメリカ教育事情

 

子どもたちの新学期が始まったのが、1月2日。

今週末から、期末試験。日本の中高の子どもたちほども試験勉強はしないと思うが、体育の時間が自習にあてられるなど、緊張感が漂う。

息子は高校に入って、成績をキープするのに随分苦労している。宿題をこなすのに四苦八苦し、テストの成績で自信をなくし、見ていてかわいそうになる。どうしてなのだろうかと、親も試行錯誤してきたが、昨日息子の一言で考えさせられる。

「おかあさん、興味のわかないことどうやって勉強したらいいの?僕は好きなことだったら、ぐんぐん頭に入ってくるんだけど。。」

息子の苦労の一因として、自閉症者ゆえの特徴があることに気づかされる。

自閉症者の診断として、「こだわり」「限局された興味の範囲」が挙げられる。

全く興味のわかない「生物学」や、読んでもピンとこない文学作品などは、どうしても頭に入ってこないらしい。

教養を身につけるための基礎知識だから必要と納得はしていても、自分の脳の中で居場所を見つけられない情報なのかもしれない。

他の自閉症者は、どのように高等教育で勉強しているのだろうか。

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