今日は一日、アメリカでは米ネット著作権保護法案が新聞記事に大幅に取り上げられる。抗議行動として、Googleも黒塗りされ、Wikipediaは24時間にわたってサイトを閉鎖するらしい。
そういう話題の中、たまたま大学が主催のオンライン教育の著作権に関するウェブナー(ウェブセミナー)に申し込んでいたので、その講座内容と今回の著作権保護法案が切実に感じられた一日だった。
教員がテレビ録画したビデオを授業でも使用することに際しても、放映されてから○日以内に使用しなければならないとか、放映後○○日以内にそのビデオを処分しなければならないなど、非常に厳しい。
基本的には、授業にインターネットに掲載されている論文を印刷して、学生に渡してはならないらしい。またyoutubeなどのリンクもオンライン上に載せるには許可がいるらしい。極端な場合は、メールで他の人に内容を転送する時も許可をもらわなかったので、著作権侵害で訴えられたとか、非常に神経を使う。
自分が作成した授業内容の著作権でも、大学にあるのか、自分にあるのかを明らかにしておく必要があるらしい。学生が書いたペーパーも、もし別の学生たちに模範例として示す場合はあらかじめ許可をとらないと著作権にひっかかるらしい。
著作権違反で、教員たちが職を失ったり、多額の罰金を支払ったという話を聞いて、正直怖くなる。
オンラインの授業の中での自分の書いた文章、学生が書いた文章で名誉毀損で訴えられることにならないように、極めて言語表現には注意しておくこと。言論の自由というのは建前らしく、名誉毀損にならない範囲での言論の自由というのは解釈が難しい。
さらには酔っ払った写真をフェイスブックに掲載(友達が掲載?)してあったため、大学がそれを発覚し、教員が解雇された例などもあるそうで、今まで学生とはフェイスブックでのつながりを承認しないでよかったとつくづく思う。
日本はどうなのだろうか。