キキ便り

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自閉症者のジレンマ:興味の沸かないことも勉強しなければならないという現実

2012-01-04 09:31:13 | 自閉症アメリカ教育事情

 

子どもたちの新学期が始まったのが、1月2日。

今週末から、期末試験。日本の中高の子どもたちほども試験勉強はしないと思うが、体育の時間が自習にあてられるなど、緊張感が漂う。

息子は高校に入って、成績をキープするのに随分苦労している。宿題をこなすのに四苦八苦し、テストの成績で自信をなくし、見ていてかわいそうになる。どうしてなのだろうかと、親も試行錯誤してきたが、昨日息子の一言で考えさせられる。

「おかあさん、興味のわかないことどうやって勉強したらいいの?僕は好きなことだったら、ぐんぐん頭に入ってくるんだけど。。」

息子の苦労の一因として、自閉症者ゆえの特徴があることに気づかされる。

自閉症者の診断として、「こだわり」「限局された興味の範囲」が挙げられる。

全く興味のわかない「生物学」や、読んでもピンとこない文学作品などは、どうしても頭に入ってこないらしい。

教養を身につけるための基礎知識だから必要と納得はしていても、自分の脳の中で居場所を見つけられない情報なのかもしれない。

他の自閉症者は、どのように高等教育で勉強しているのだろうか。

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