昨年末のライブのときに、
鶴来正基さん、増田琴美さんに、
それぞれ、譜面をお渡しして、
それを見ていただきながら、リハーサルそして、
本番だったわけですが、
ピアノもベースも、決まってるところは、
だいたい、音符で書いていて、
あとはコード、
バッキングなら、簡単なリズムパターン、
それから、曲の進行を、
セーニョやコーダのマークで書いている、
ま、いわゆる、普通の、譜面です。
僕は、歌を作りだした中学の頃、
自分で、譜面を書く、というのが、
なんだか、とってもかっこいいことみたいに感じて、
五線紙のノートが音符でうまると、
すごいことをしたような気がして、
ピアノを習ってる妹に見せて、
あってるかどうか、弾かせたりしたものでした。
自分が作った、というか、作った気がする、
メロディーが聞こえてくると、
嬉しかったものです。
簡単なメロディーだけの譜面ですけど。
楽譜の書き方は、
中学の音楽の教科書や、
ギターの教則本なんかで覚えて、
夏休みの作曲の宿題で、
自分のだけじゃなくて、他の人にも頼まれて、
けっこう、たくさん作りましたから、そのころに、
少しだけ慣れた、というぐらいなことです。
高校生のころに、先の来山先生から教えていただいた、
とにいほろへは、ファドソレラミシ
いほろへはとに、
へろほいにとは、シミラレソドファ
にとはへろほい、
こういう、丸暗記した調の記号の順番なんかを、
今でも、頼りに書いてます。
その後は、バンドのレコーディングのときに、
作曲家やアレンジャーの方々が書いてこられる譜面を、
見たり、本を読んでみたりして、
徐々に、自分に楽な書き方を、覚えました。
ソロのはじめのころ、ムーンライダーズの岡田さんが、
アレンジ用に書いておられたシンプルな譜面が、
いいな、と思って、ほぼ、真似て書いてたら、
後に、ベーシストの阿部光一郎さんが、
自分と同じ書き方で、非常に見やすいと、
言ってくださったこともあり、
こちらも、調子にのって、
どんどん省略して、書いてました。
で、鶴来さんには、ソロの初期に、
僕が「ふたりのブルーチーズ」とかの間奏の譜面を、
自分しかわからないぐらい、ちっちゃく書いてたら、
それを、初見ですぐ弾いてくださったことがあって、
あぁ、これぐらいに書いてれば、鶴来さんなら、
弾いてくださるのかぁ、と安心したりして。
ある程度の進行を書いておけば、あとは、
鶴来さんは、アドリブまじえて、弾いてくださるんです。
琴美さんは、ずっとクラシックの方ですから、
全体的に、音符があるほうがいい、と。
「思い上がり」の間奏なんか、
録音では、僕のアドリブですが、
全部音を書いてお渡しすれば、
琴美さん、こともなげに、さっと、弾いてくださるわけです。
ギターなんかのアルペジオとかの場合、
コードが変わっても、同じパターンなら、
「同じパターンで」とか「~」などと書いて、
ずいぶん省略するんですが、
譜面を見ながら、すぐ弾ける人には、
全部、書いてあったほうが、パターンを覚えるより、
楽なんですね。
あと、僕は、曲のキーが決まっていれば、
五線の一番最初に、♯や♭を書いて、
あとの段は、省略しますが、
これも、各段にあったほうが、
今、どのキーで弾いてるのか、すぐわかって、
いいのだ、と。
弾いてるときに、目線を一度、最初に戻すと、
どこを弾いていたか、わからなくなることがある、と。
鶴来さんは、
譜面をぱっと見ただけで、
いかに、誰にでも曲のイメージを伝えられるか、
というところが大事で、
例えば、写譜屋さんは、そこが腕の見せ所だし、
鶴来さん自身、そんな譜面を書くことが、好きなんだと、
おっしゃってました。
今までで面白かったのは、
The東南西北「バイバイ葛藤のアンビバレンス」って曲での、
川島バナナさんの譜面。
そこには、いろんな花や天国の絵や、
「シュー」とか「バーッ」とか、
そういうシンセサイザーならではの書き込みがありました。
で、それを見せてくださりながら、
「こういうことだよね?」と。
そんな話も、面白く、先のリハーサル、
勉強にもなるし、楽しい時間でした。
最近も、ちょっと曲を作ってて、
五線紙にいろいろ書いたりしてるところだったので、
こんな話、しだすと、長くなります。
洋司
鶴来正基さん、増田琴美さんに、
それぞれ、譜面をお渡しして、
それを見ていただきながら、リハーサルそして、
本番だったわけですが、
ピアノもベースも、決まってるところは、
だいたい、音符で書いていて、
あとはコード、
バッキングなら、簡単なリズムパターン、
それから、曲の進行を、
セーニョやコーダのマークで書いている、
ま、いわゆる、普通の、譜面です。
僕は、歌を作りだした中学の頃、
自分で、譜面を書く、というのが、
なんだか、とってもかっこいいことみたいに感じて、
五線紙のノートが音符でうまると、
すごいことをしたような気がして、
ピアノを習ってる妹に見せて、
あってるかどうか、弾かせたりしたものでした。
自分が作った、というか、作った気がする、
メロディーが聞こえてくると、
嬉しかったものです。
簡単なメロディーだけの譜面ですけど。
楽譜の書き方は、
中学の音楽の教科書や、
ギターの教則本なんかで覚えて、
夏休みの作曲の宿題で、
自分のだけじゃなくて、他の人にも頼まれて、
けっこう、たくさん作りましたから、そのころに、
少しだけ慣れた、というぐらいなことです。
高校生のころに、先の来山先生から教えていただいた、
とにいほろへは、ファドソレラミシ
いほろへはとに、
へろほいにとは、シミラレソドファ
にとはへろほい、
こういう、丸暗記した調の記号の順番なんかを、
今でも、頼りに書いてます。
その後は、バンドのレコーディングのときに、
作曲家やアレンジャーの方々が書いてこられる譜面を、
見たり、本を読んでみたりして、
徐々に、自分に楽な書き方を、覚えました。
ソロのはじめのころ、ムーンライダーズの岡田さんが、
アレンジ用に書いておられたシンプルな譜面が、
いいな、と思って、ほぼ、真似て書いてたら、
後に、ベーシストの阿部光一郎さんが、
自分と同じ書き方で、非常に見やすいと、
言ってくださったこともあり、
こちらも、調子にのって、
どんどん省略して、書いてました。
で、鶴来さんには、ソロの初期に、
僕が「ふたりのブルーチーズ」とかの間奏の譜面を、
自分しかわからないぐらい、ちっちゃく書いてたら、
それを、初見ですぐ弾いてくださったことがあって、
あぁ、これぐらいに書いてれば、鶴来さんなら、
弾いてくださるのかぁ、と安心したりして。
ある程度の進行を書いておけば、あとは、
鶴来さんは、アドリブまじえて、弾いてくださるんです。
琴美さんは、ずっとクラシックの方ですから、
全体的に、音符があるほうがいい、と。
「思い上がり」の間奏なんか、
録音では、僕のアドリブですが、
全部音を書いてお渡しすれば、
琴美さん、こともなげに、さっと、弾いてくださるわけです。
ギターなんかのアルペジオとかの場合、
コードが変わっても、同じパターンなら、
「同じパターンで」とか「~」などと書いて、
ずいぶん省略するんですが、
譜面を見ながら、すぐ弾ける人には、
全部、書いてあったほうが、パターンを覚えるより、
楽なんですね。
あと、僕は、曲のキーが決まっていれば、
五線の一番最初に、♯や♭を書いて、
あとの段は、省略しますが、
これも、各段にあったほうが、
今、どのキーで弾いてるのか、すぐわかって、
いいのだ、と。
弾いてるときに、目線を一度、最初に戻すと、
どこを弾いていたか、わからなくなることがある、と。
鶴来さんは、
譜面をぱっと見ただけで、
いかに、誰にでも曲のイメージを伝えられるか、
というところが大事で、
例えば、写譜屋さんは、そこが腕の見せ所だし、
鶴来さん自身、そんな譜面を書くことが、好きなんだと、
おっしゃってました。
今までで面白かったのは、
The東南西北「バイバイ葛藤のアンビバレンス」って曲での、
川島バナナさんの譜面。
そこには、いろんな花や天国の絵や、
「シュー」とか「バーッ」とか、
そういうシンセサイザーならではの書き込みがありました。
で、それを見せてくださりながら、
「こういうことだよね?」と。
そんな話も、面白く、先のリハーサル、
勉強にもなるし、楽しい時間でした。
最近も、ちょっと曲を作ってて、
五線紙にいろいろ書いたりしてるところだったので、
こんな話、しだすと、長くなります。
洋司