源氏物語、賢木(さかき)の巻、
御息所、伊勢下向を決意。
源氏より、13~14歳ほど年上の、御息所、
夫が亡くなってすでに十年以上というところ。
もともとは、
源氏の熱心な求愛を受け入れたのである。
が、源氏には、若い女性がたくさんいる。
御息所は、しだいに冷たくされ、会うこともない。
御息所は、もう嵯峨野を去ろうと決意。
伊勢に旅立って、二度と帰らぬ、と。
それを知った源氏、久しぶりに、
御息所を訪ね、ちょっと会うだけでいい、
といいながら結局、入り込む。
悲痛な思いで、胸しめつけられて、
よよと泣く。
声を出して泣くのは、男のほう。
源氏物語、原文と訳と、解説を、
少しずつ、読んでいるところであるが、
その解説に、「よよと泣く」と。
泣くのは源氏のほう。
よよと泣く、は、辞書で引けば、
しゃくりあげて、おいおい泣くことのようである。
おいおい、も、言えば、えんえん泣くみたいな、
泣いている音声から、きた言葉かもしれない。
よよ、も、
しゃくりあげる音が、よ、よ、と聞こえたからか。
聞き分けられる耳、と正確に表現できる力か。
よよ。
聞いたことはあっても、使ったことはない。
まえの、「げに」みたいに。
「越境者 松田優作」(松田美智子著)を読んでいて、
ある場面で、優作が泣くところがある。
えんえん、でもないだろうし、おいおいでもなさそうで、
しくしく、もちょっと。
よよ、なら、などと、思ったところであった。
洋司
御息所、伊勢下向を決意。
源氏より、13~14歳ほど年上の、御息所、
夫が亡くなってすでに十年以上というところ。
もともとは、
源氏の熱心な求愛を受け入れたのである。
が、源氏には、若い女性がたくさんいる。
御息所は、しだいに冷たくされ、会うこともない。
御息所は、もう嵯峨野を去ろうと決意。
伊勢に旅立って、二度と帰らぬ、と。
それを知った源氏、久しぶりに、
御息所を訪ね、ちょっと会うだけでいい、
といいながら結局、入り込む。
悲痛な思いで、胸しめつけられて、
よよと泣く。
声を出して泣くのは、男のほう。
源氏物語、原文と訳と、解説を、
少しずつ、読んでいるところであるが、
その解説に、「よよと泣く」と。
泣くのは源氏のほう。
よよと泣く、は、辞書で引けば、
しゃくりあげて、おいおい泣くことのようである。
おいおい、も、言えば、えんえん泣くみたいな、
泣いている音声から、きた言葉かもしれない。
よよ、も、
しゃくりあげる音が、よ、よ、と聞こえたからか。
聞き分けられる耳、と正確に表現できる力か。
よよ。
聞いたことはあっても、使ったことはない。
まえの、「げに」みたいに。
「越境者 松田優作」(松田美智子著)を読んでいて、
ある場面で、優作が泣くところがある。
えんえん、でもないだろうし、おいおいでもなさそうで、
しくしく、もちょっと。
よよ、なら、などと、思ったところであった。
洋司