『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
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2009年11月11日(水)

2009年11月11日 00時00分01秒 | Weblog
昨夜、天気予報では、雨になる、
ということであったが、
走りに出た時は、
空気が湿っていて、
ちょっと、ぬるいぐらいの、
やや霧っぽい程度であった。

帰ってから、少しすると、
ザーッと降ってきた。

ついこのあいだも、
どこかに、傘を持たないで、出ていて、
帰った途端に、
どしゃ降り、ってことがあった気がする。

僕が、外にいるあいだは、
降らないのである。

などといっても、
今朝も、外が暗いほどに、
雨で、
出かけなくてはならないが、
これは、
今日は、傘だろうなぁ。

さっきまで、外で鳥が鳴いていたが、
あれも、この雨の中を、
えさをとりに出かけるのであろうか。
あろう。

でなければ、雨が続くと、
飢えてしまうことになってしまう。

万葉の頃は、雨の日は、
皆、出かけたがらない、
というより、出かけない。
そうなると、恋にもならず、
場合によっては、
男子は、女子から、
「雨だから来ないというけど、
七日も雨が続いたら、
七日も会わないつもりなの?」
などと、
怒られたりするのであった。
これは、春の雨の歌であったが。

七日、とは、当時は、長い日数をさしたらしいが、
例の聖書の、七日が、
シルクロードを通って伝わった七日、
という説もあって、大変興味深い七日なのである。

で、雨の間は、
遣いの人だけが、ずぶ濡れで、
木簡に書かれた歌を、届けに、
行ったり来たり。

ずぶ濡れの遣いの人同士が、
すれ違ったりなどする場面を、
思い描くが、なかなかの場面である。

など、していると、
鳥が帰ってきたようで、
また、鳴きだした。

朝の雨音と、鳥の鳴く声は、
似合っているような気がする。

洋司