『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
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2009年11月6日(金)

2009年11月06日 00時00分01秒 | Weblog
松田優作の走る演技は、
日本一美しい、とか、
とっても速く走っているように見せる、とか。

いよいよ明日、
「SOUL RED 松田優作」公開にあたり、
僕も、ジョギングを、
美しく、と思うのであるが、
しかし、
夜な夜な、ジョギングする者が、
犯人を追う、
ジーパン刑事みたいに走っていては、
下手をすると、
そっちが悪者である。

そう見えないように、わざと、ゆるゆる走っている、
わけでは、けっしてない、けれど。

今週はじめあたり、
日本各地、だいぶ冷え込んで、
紅葉に雪という写真も、
新聞で見たが、

まだまだ、
ジョギングに出るぶんには、
まったく、寒さは感じないのであった。

サウナスーツの下は、
長そでのアンダーウェアーである。

帰ったときには、汗だくで、
そのまま、腹筋等の運動をし、
頭から湯気が立つほどである。

これが、あと1~2ヶ月もすれば、
出ようと、ドアを開けるも、
すぐ、引っ込みたくなるような、
本当の、寒い日がくるのである。

白い息を、ゴジラの炎みたいに吐きながら、
走る、その季節を、
今は、まだ、ちょっと懐かしく、
感じたりしている。

「君の唇 白い息さえ 僕を揺さ振るのさ」って
白い息といえば、
KinKiKidsへ書かせていただいたあの歌、好きである。
「片思いのセーターの胸元 ほころびやすい
どんなふうにつくろえばいいのさ 君がいる目の前」

「去年の冬は雪が積もった
都市の機能は脆弱だった だから・・・」

これ、「駅までは同じ帰り道」っていう歌で、
駅からは、別々なんであるが、
雪が降って、首都圏の脆弱な交通機関がストップすれば、
もしかしたら、という、
セーター、ほころんだままの心なのである。

胸温まったところで、
羊のような白いセーターを着たくなった。
水羊。

洋司