ダイヤモンドトレイル、紀泉山脈を歩く

大阪。奈良、和歌山県境のハイキング尾根道のダイヤモンドトレイルや紀泉アルプスを歩いた記録です。

犬鳴山七宝瀧寺の表行場道と裏行場道を歩いてきました。 その3 2024年9月5日

2024-09-09 11:58:19 | ダイヤモンドトレイル紀泉山脈を歩く

犬鳴山行場を歩く その3

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祠の横の道を登っていきます。今度は高城山へ向かいます。

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しかし道は突然無くなりました。

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踏み跡もありません。

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しばらくあちこちを探し回りましたが 道は分かりません。

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ジオグラフィカを見ると 今まで歩いて来た表行場も この先も道の表示はありません。

境内の最初の分岐点に高城山への案内表示がありましたが、それがジオでは林道のトンネル手前の

谷筋から上る道に登山道表示があります。私が登ろうとしている道はジオにはありません。

持参した地図をよく見たら 私が歩いてきて、これから上ろうとしている道は 点線表示です。

これは正式な登山道がないことを意味しているのでしょう。各自でルートファインでイング

しながら勝手に登れという意味でしょう。

 

持参した地図には谷筋道(コッツキ谷道)は実践表示なので

正式登山道として ジオの地図にも表示されているのでしょう。

道を探しながら歩くと言っても、この辺りはみたところ木々もまばらで そんなに急傾斜

ではなく、なんとか登れそうです。しかし標高差があと200mもあり、道探し、枝打ちしながら登ると

2時間くらいかかりそうです。コッツキ谷の下山はどんな道か分かりませんが 1時間で降りると

あと3時間かかります。8時にスタートして今9時半です。このまま上ると車に12時半ごろ

戻り それからお昼ご飯、裏行場往復となるとかなり遅くなるので ここで引き返そうと思います。

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今まで登ってきた道ー表行場を慎重に降りました。こういう急こう配の道は登りよりも

下りの方が危険と言われます。しかしロープや鎖が完備しているので ゆっくりと安全に

下りれました。

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無事に降りてこれました。ありがとうございました。

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行者瀧へ行くと 若い女性が一心にお祈りしていました。

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滝の脇には役行者もいらっしゃいます。

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さあ引き返してお昼ご飯にしよう。休憩の後は裏行場へ登ります。

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駐車場でご飯休憩をした後で、巨大不動の右横から裏行場へ登ります。

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以前はなかった 真新しい経塚看板が建っていました。これも日本遺産関連行事なのでしょう。

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いきなり ジグザグの急登から始まります。

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お不動様の背面を登る感じです。

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しばらくは急登続きますが 途中からロープがフィックスされています。

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あちこちに童子がいらっしゃいます。修験者の方はそれぞれ 童子にも拝んで進まれるのでしょう。

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道しるべの新しいテープがぶら下げられています。これも日本遺産関連行事ですね。

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その4へ続く

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犬鳴山七宝瀧寺の表行場道と裏行場道を歩いてきました。 その2 2024年9月5日

2024-09-08 23:44:32 | ダイヤモンドトレイル紀泉山脈を歩く

犬鳴山行場を歩く その2

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鎖場も出てきました。この岩は垂直に近いうえに 足掛かりがほとんどないので鎖に全体重をかけて

岩に垂直に立ち登っていきました。

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急登が続きます。鎖、ロープが設置されているので安心して登れます。

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ロープの設置もなかなか複雑な形をしているので 地形、踏み跡、ロープの位置を見ながら登りますが

急斜面でロープを潜ったり、跨いだり脛の葉大変ですが 設置してくださった先人たちに感謝して

のぼっていきます。

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大きな岩があちこちにあるので どれがこの岩か よく分かりませんでした。

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案の定 枝張りが凄くて なかなか進めません。越に付けた剪定鋏で邪魔な枝を切りながら

少しずつ進みます。結構時間を取られます。

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行場道にはたくさんの童子がいらっしゃいます。修験者の方々は ここでそれぞれ

お経を唱えながら 登られるのでしょうね。この道は行場ですから。

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蟻の戸渡に来ました。残念ながら 想像していた ナイフリッジの岩峰を探したのですが

見つかりませんでした。そのままロープ沿いの道を登りました。

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突然見晴らしの良い場所に来ました。

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この下は深い谷になっています。

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足元がスコンと切れ落ちています。そうかここが例の場所だろうと周りを見渡しても

何も標識がありません。

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周りの木々の隙間を探すと、やはり完全に木々に埋もれていました。

枝を払うとやはり「西の覗き」の標識が出てきました。

大峰山の西の覗きは 体にロープを括り付けて崖から体を乗り出して「親の言うことを聞くか」

などと先達に崖から落とすしぐさをされる奴ですね。ここでもあれをやるのでしょうか。

私はたまたま一度山上が岳の西の覗きで あの行を見たことがあります。

みなさんとても真剣でした。

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この岩の上からは 大阪湾が見えていました。

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西の覗きからしばらく登ると広場に出ました。祠があり、その前には護摩行の火床があります。

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広場には童子もいらっしゃいました。

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祠の中には 当然ながら修験道の開祖「役の小角(えんのおづぬ)」つまり役行者(うんのぎょうじゃ)

がいらっしゃいます。

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祠のすぐ上には 「山上大権現」の石碑がありました。役行者のことでしょうね。

修験者の方々は この急坂を登ってきて ここで護摩を焚いて行をするのでしょうね。

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その3へ続く

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犬鳴山七宝瀧寺の表行場道と裏行場道を歩いてきました。 その1 2024年9月5日

2024-09-07 23:23:05 | ダイヤモンドトレイル、紀泉山脈を歩く

紀泉山脈には、犬鳴山と言う山は地図にはありません。

犬鳴山というのは 七宝瀧寺(しっぽうりゅうじ)の山号です。

七宝瀧寺は葛城修験道発祥の地といわれ、葛城修験根本道場

とも呼ばれます。

葛城修験は大峰山に分け入る大峰修験よりも古いと言われ

行場には元山上が岳と呼び名があり、大峰山の山上が岳

の元祖だとしているようです。

七宝瀧寺は不動谷渓谷の両側に広がっていて、そのうち右岸

(北側)を表行場、左岸(南側)を裏行場と呼ばれています。

その両方を歩きに出かけました。

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犬鳴山行場を歩く その1

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予定では 表行場コースを登り 高城山へ行き、そこから尾根沿いに高鍋山へ行き

コッツキ谷の道を下山します。

車で休憩して 今度は裏行場を登り 経塚巡礼します。経塚は以前訪れたことがあります。

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ここを参拝して境内に入ります。このお堂には 空海自作と伝わる十一面観音像が安置されて

いるそうです。

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空海自作の観音像の説明や、境内の案内があります。目指す表行場は行者が滝の手前にあります。

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広い境内の中の道を進んでいきます。

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道沿いにお堂がたくさんあります。それぞれに説明看板がありますが、とりあえず

表行場へ向かいます。

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葛城修験の旗があちこちに立っています。日本遺産なんて聞きなれない言葉が書かれています。

文化庁が認定する 日本全国の伝統的文化行事、文化遺産、また風物だそうです。

私が二十年来作成して 設置している「葛城経塚二十八宿」の道標看板の横に 最近河内長野市が

立派な標識を建てましたが、どうも その日本遺産に葛城経塚二十八宿も指定されたらしいので

河内長野市が慌てて 設置したのでしょうね。

 

やることが浅いなあ。文化庁も市町村も。こんなせこいことするよりも 破壊された世界遺産の参詣道を

修復、復旧する方が先だと思いますが。

 

世界遺産の高野町石道を和歌山県の無策行政でゴルフ場の中を通したり、世界遺産熊野古道の

ほとんどを(大辺路、中辺路、小辺路、伊勢路)国道で徹底的に破壊した、和歌山奈良三重県内の世界文化

遺産の参詣道を回復させる方が先だと思いますが。

 

特に世界遺産高野町石道はゴルフ場ティーグラウンドの横を通り「球が当たっても知らんけんね」

と看板に書かれたり、小辺路は高野龍神スカイラインを延々と歩かせるのでトレッカーや参拝者には

非常に危険です。

実際に参詣道を歩いてみたら いくら鈍感な文化庁の役人でも その危険さと破壊の無残さにすぐ

気が付くはずですけどね。よくあんな道で ユネスコの審査にパスしたものです。

きっとそういう場所は審査員に隠していたのでしょうね。

しかし熊野古道伊勢路の峠道はほとんど全て石畳が保存されていて、三重県の努力に頭が下がります。

昔一緒に歩いたフランス人のおっちゃんが 八鬼山峠の石畳の美しさに感激していました。

 

世界に対して恥ずかしい「文化遺産の破壊された残骸」をはやく修正、復旧して欲しいものです。

そちらの方が先だと思いますが。

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最初の分岐が出てきました。高城山へは ここからのルートが普通の一般登山道のようです。

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きれいなトイレがあります。ここを使わせていただきました。

衣通姫(そとおりひめ)のポスターがなぜ貼ってあるのか 急ぐので詳しく読みませんでした。

どうも日本遺産と関係があるようです。

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巨大不動に一礼して通り過ぎます。

後で分かりましたが この広場は 川の上に掛けられた鉄筋コンクリート造の人工地盤です。

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本堂の中を通ります。入り口に「靴のままお通りください」と書かれていますが

床がピカピカなので 登山靴で歩くのは気が引けます。

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本堂の中を通り、更に境内の道を登ります。滝の音が聞こえてきました。

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お堂の向こうに「行者の瀧」が見えてきました。

しかし今は滝へは行かずここで左へ分岐します。

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ここが表行場の入り口です。元山上が岳と書いてあります。大峰山山上が岳の本家だぞという

意味なのでしょう。

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私は修験者ではありませんが ここ15年近く葛城経塚の参詣道の案内標識を取り付けたり

道の草刈りや枝打ちをしたり 台風で壊れた土盛りや石垣の復旧をするなど微力ながら修験者の方々の

為に活動してきたつもりなので 今回も枝打ちやロープ取り付けをするつもりでやって来たので

入山させていただきます。(まことに自分勝手な言い分ですが)

 

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いきなりガレ場の急登が始まりました。

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やがてガレ場の急登部にロープが現れました。

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その2へ続く

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