ダイヤモンドトレイル、紀泉山脈を歩く

大阪。奈良、和歌山県境のハイキング尾根道のダイヤモンドトレイルや紀泉アルプスを歩いた記録です。

桜満開の二上山を越えて當麻の里へ 帰路は竹之内街道を歩いて万葉の森へ その1 2016年3月26日

2016-03-27 18:58:30 | ダイヤモンドトレイル紀泉山脈を歩く
大阪の染井吉野の開花宣言が出たあくる日に、ダイヤモンドトレイルの二上山の桜が
満開だと聞いて、早速出かけて桜を見に行った。
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二上山から當麻の里へ その1
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今回歩いたコースの記録です。大阪府河南町万葉の森駐車場からスタートです。
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今日は土曜日なので 第一駐車場は満車で、第二駐車場へ入れました。どちらも無料です。
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今日は比較的ロングコースなので 道中の安全をお地蔵様にお参りしてスタート。
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いつもの鹿谷寺コースに入ります。道は険しいけど見晴らしは良いのです。
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この山は古代から石器や古墳の石室に使用するサヌカイトという石の砕石場です。
この石塔も削り残して塔にしたのでしょう。
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周りの山の桜は満開です。すべて山桜です。染井吉野はまだ蕾です。
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登山道から時々河内平野が見えます。
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これから登ろうとする二上山雌岳と その登山道を行く人が見えます。満開の桜も見えます。
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鹿谷寺(ろくたんじ)跡に到着。
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この多宝塔も周りの原石を削り この塔を残してつくったものだそうです。
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この広場の周りにも沢山の桜が満開でした。
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この鹿谷寺の復元図だそうです。
正面の磨崖仏は今もありますが風化して仏像ははっきりとは認識できません。
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削りだして残ったところがそのまま山道になっています。
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遠く大阪市内が見えるようになりました。ダイトレはすぐそこです。
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ダイトレに出るとスコップで痛んだ道を直している人に出会いました。
この山のボランティアの方です。ご苦労様ですと言いながら通りました。
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ダイトレはここで分岐して出発点の「屯鶴峰(どんづるぼう)」へ向いますが私は直進です。
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やがて見晴らしの良い尾根道に出ます。
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丘の上に人が集まっています。
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満開の桜の下で 皆さんお弁当を食べています。
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満開の桜の花です。
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やがて馬の背到着です。
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雄岳へ向います。
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雄岳の山頂(標高517m)には二上神社(別名葛木坐二上神社かつらぎにいますふたかみじんじゃ)
があります。
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この神社は「豊布都御霊」と「大国主御霊」の二柱です。布都御霊は物部の始祖徐福を指すから
出雲族に遅れてこの地に移住して来た徐福の長男五十猛(後の香語山)とその子孫天の村雲たちが
祀ったものでしょう。豊がつくのは、大和で物部王朝を創り上げたイクメ大王(後の贈り名は垂仁)
の出身母体「豊王国、都萬王国連合王国」の豊を 後からつけたものと思われます。
イクメ大王の異母弟、異母妹が豊来入彦、豊来入姫と呼ばれたように。

イクメ大王が大和に物部王朝を創り上げて、石上神社で政治をとり始めてから布都御霊は石上神社に
勧請されたといわれます。また大国主御霊は大和神社(おおやまとじんじゃ)に勧請されたといわれるが
徐福が殺した大国主の御霊を徐福の子孫たちが 祀るのは祟りを恐れたのでしょう。
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神社の右隣には経塚があります。葛城紀泉の峰々に8巻28品の法華経を埋めて経塚とした山岳修験者たちが作った
「葛城経塚二十八宿第二十六番経塚二上山」です。

数年前はこの内部が荒れて枝が茂り入りにくかったので 枝を切り黄色の標識をつけたのですが
その後新しい白い標識も取り付けられてきれいに清掃されているので安心しました。
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ちなみに 葛城の峰々がここから北へ急激に落ち込んで 大和川になっています。
経塚はこのあと27番がこの東の麓の旧家の庭に、28番が大和川の中州の亀の瀬にあり終わります。
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ここへ来るといつも 大津の皇子の御陵にお参りします。
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自分の産んだ出来の悪い皇子を帝位に就けるため、聡明な大津の皇子を無実の罪を着せて殺害し、
その後不比等らと 記紀の作り話をでっち上げ 自分たちが渡来人の子孫で征服王朝だという事
を隠し、日本の歴史を捻じ曲げてしまったサララ姫皇后(持統)の腹立たしい歴史をいつも思い出します。

自分たちの祖先は 天上世界から降りてきただとか、武力で滅ぼした古代出雲王家の事を
「国譲り神話」に書換えたり、幾多の王朝が交代した血塗られた過去を無かった事にしたり
敗走した大王を諸国に使わした将軍と言ったりやりたい放題です。

今もその呪縛に囚われている日本人が多いのですが。
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その2へ続きます
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桜満開の二上山を越えて當麻の里へ 帰路は竹之内街道を歩いて万葉の森へ その2 2016年3月26日

2016-03-27 17:24:09 | ダイヤモンドトレイル紀泉山脈を歩く
二上山から當麻の里へ その2
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雄岳山頂付近は残念ながらほとんど眺望がありません。
大津の皇子御陵に参拝したあと いつものように地元のボランティアの方々が作ってくださった
展望台へ行きました。
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ダイトレの峰々が見えます。南側の岩橋山、その南に大和葛城山 、さらに右奥に金剛山塊。
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さらに大和盆地もよく見えます。
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展望台から降りて、馬の背を通り今度は雌岳へ行きました。
雌岳山頂(474m)から雄岳(517m)を見たところです。
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大阪湾方向を見たところです。白い煙が上がっているのは関電南港火力発電です。
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大阪市内のビル群も一際高い阿倍野ハルカスをはじめよく見えます。
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そしてお昼ご飯を食べる為にダイトレ沿いの展望タワーに向いました。
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展望タワー周りには沢山の桜の木があります。
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しかしほとんどが 園芸種の染井吉野なので まだ蕾です。
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おにぎりを食べながら良く見ると 我が家の裏山の岩湧山が 中央奥にはげ頭を少しだけ覗かせています。
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お昼ごはんは當麻の里で釜飯を食べる予定なので、おにぎり1個食べて岩屋へ向います。
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岩屋も石切り場の跡だそうで、磨崖仏や周りの岩を削り取った仏塔があり、それが岩屋の語源だそうです。
もともとは窟と書いたのかもしれませんね。
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岩屋峠から當麻の里へ下ります。
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途中の湧き水ポイントに ボランティアの方々が水場を整備されています。
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岩屋峠から祐泉寺道を降りると祐泉寺があり、馬の背から降りる道とここで合流します。
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當麻の里へ降りる途中、鳥谷口古墳群がありそこの桜も満開でした。
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満開の桜の木の下でお弁当を食べているご夫婦がいらっしゃいました。
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その下のため池の横を下ります。
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釣堀の脇を通ります。のんびりと釣り糸を垂れている人たちを見ると 
「何でこんな荷物を背負ってテクテクと歩いているのだろう」と不思議な気持ちになります。
あれも人生、これも人生でしょう。
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石の鳥居の向こうに町が見えてきました。
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當麻の里です。
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集落の中の墓場から振り返ると二上山が見えます。右が雄岳で左が雌岳です。
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當麻寺の黒門に着きました。
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新しいかんばんがあり、「あれもするな、これもするな」。
ここは宗教施設ではなく、お金儲けの商業施設のようです。仏陀もびっくりでしょう。
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近松の小説で有名になった、中将姫を実在の人物のように客寄せの営業活動をされています。
中将姫が蜘蛛の糸で織り上げたという曼荼羅もあるそうです。その曼荼羅織物は
支那大陸で織られた絹織物だという鑑定結果は無視されているようですが。

別にこの寺だけが客寄せの道具に小説の中の姫を使っているわけではなくて、この近くの石光寺
(寒牡丹で有名ですが)の井戸は 中将姫が蜘蛛の糸を染めた井戸だそうです。

また岐阜市のお寺は 中将姫が病気の回復祈願のためにわざわざ岐阜まで出かけて桜の木を植えたという
中将姫請願桜が有名です。
私も見に行きましたが 幹を見ればすぐに分かります。平安時代に植えた木にしてはとても若々しい桜の木でした。
樹齢千年以上の孤高の一本桜の風格は全くありませんでした。

まあ中将姫に限らず、世間の客寄せ道具には もちろん本物も多いと思いますが、ハテナマークも多いと思います。
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その3へ続きます。
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桜満開の二上山を越えて當麻の里へ 帰路は竹之内街道を歩いて万葉の森へ その3 2016年3月26日

2016-03-27 17:21:43 | ダイヤモンドトレイル紀泉山脈を歩く

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當麻の里から万葉の森へ その3
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西塔の桜も満開です。
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東塔の桜も満開です。
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西塔も東塔も別の塔頭で それぞれ別々に入場料が要ります。

京都の有名寺院には塔頭がたくさんあり、大徳寺、妙心寺、醍醐寺のように桜やモミジを沢山
見ようとすると それぞれの塔頭で別々にお金をたくさん取られます。
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そんなお金を払うなら、おいしいものを食べたほうがましだと思い、門前の釜飯屋に行くと今日は
土曜日で 満席に近く、普通でも30分待ちなのに今日はもっと待つそうなのでやめました。
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岩湧の山仲間の 白髭昆虫博士が昆虫の写真展をされているので立ち寄ると、そこも満員で
丁度お客さんに昆虫のお話をされていました。奥様にご挨拶だけしてそっと抜け出しました。
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遭難対策の非常食大豆バーを食べながら 竹之内街道を目指します。
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集落の中は 標識があるので迷いません。
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非常食を食べて元気を取り戻したので颯爽と昔の道を歩きます。
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やがて町外れに来ました。
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ため池の周りを回りこむと またも古墳群がありました。このあたりは古墳が多いのです。
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その古墳の桜も満開でとてもきれいでした。
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當麻と言う地名は 古代の丹波の豪族田道間守(たじまもり)のタジマがなまったものです。
田道間守は朝鮮国辰韓の王子ヒボコの子孫で 魏に二度使節で行き 魏書にも「ダショウマ」と
卑字でかかれています。この近くには「タジマ」という近鉄の駅もあります。

また田道間守の子孫にはあの有名なオキナガタラシ姫(後の贈り名を神功皇后)がおられます。

イクメ大王(贈り名は垂仁)が九州から大和入りする前に 野望を持ってこの地に入った田道間守は
大軍を引き連れており、この地を地盤にして 大和の新王のように振舞います。

遅れて大和入りしたイクメ王は 言うことを聞かない田道間守を撃つべく 征服した出雲王家の
向家当主野見彦に助けを求めます。出雲から多数の出雲兵を引き連れて大和入りした野見彦は 
田道間守を打ち破ります。

記紀ではそれが 当麻蹶速と野見の宿禰 の相撲勝負に書換えられますが、実際は戦争なのです。

その後この戦争が 「大相撲の起源」とされて相撲博物館が出来たり、作り話が一人歩きをして
しまいました。恐るべき記紀の呪縛力です。

その後野見彦の子孫や、それ以前に大和移住していた東出雲王家登美家の子孫、西出雲王家の鴨家
の子孫、また天の村雲の子孫である磯城王朝子孫の尾張家など この葛城地方は 出雲王家、
物部王家が入り乱れた古代史の豪族活躍の重要な舞台なのです。古墳が多いのもうなずけます。
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古墳群の上から見下ろした當麻の里の風景です。古墳の桜も満開でした。
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古墳の上から見下ろすと 現在の竹之内街道、国道166号が見えます。
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昔の竹之内街道沿いにはほんの少しだけ集落があります。
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しかし街道の大半は 国道建設で破壊されました。世界文化遺産の高野町石道、熊野参詣道小辺路、
中辺路、伊勢路、大辺路がほとんど国道や林道建設で破壊されたのとおなじです。

世界遺産に登録されたあとも復旧の動きもありません。最近急増している参詣道歩きの外国人に
日本は文化程度の低い国だと 恥ずかしい気持がいっぱいです。尤も地方自治体や建設省の役人は
何も考えていないようですが。

世界遺産大峯奥駈道のメンテを 新宮山彦グループの人たちが 私財をなげうって行っていることなど
役人たちは 知る由もありません。

今日は土曜日なので 竹之内街道を下ってくるハイカーに何組かすれ違いました。
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国道を歩いていると 大型トラックやダンプカーが 轟音を立てて 通り過ぎていきます。
時々クラクションを鳴らすやつもいるので 道路の斜面に降りてやり過ごします。


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チャリ専用道どころか 歩道も無いので チャリマンもわれわれハイカーもかわいそうです。
「歴史の道竹之内街道を歩こう」は どこへ行ったのでしょう。

豊かな文化国家ですねえ、この国は。
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左側に高速道路が見えた頃に
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溜池が現れて その溜池の脇を進むと
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やっと国道の旧道が現れました。
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今は廃道になった 何の整備もされていない 昔の国道のままです。
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高速道路の上を跨ぎます。
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今の国道をキョロキョロして渡ります。
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ほんの僅か、歩道を歩いたと思ったら またしても暴走トラックと共に歩きます。
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ほんの気休めに100mほど新しい歩道を歩くと
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やっと万葉の森駐車場に生還できました。
暴走トラックやダンプに 跳ね飛ばされなくて 良かった。もうこんな道は二度と御免です。
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歩いた高度と距離の記録です。
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※ あとがき

竹之内街道の変態おじさん

旧道を歩いていると、バイク(ゲンチャ)を停めて石に腰掛けて日向ぼっこをしているおじさんがいました。
私が近づくと、立ち上がりジーパンのファスナーを下げて 下着のパンツを出して 局部を擦り始めました。

何をしているのか分かりませんでしたが、「コンニチワ、このパンツ良いでしょう。これをはいて
トレーニングに走れるんですよ」と言いつつ 私と並んで歩き出しました。年は30から40くらいかなあ。

左手でジーンズの端をずり落ちないように掴み、右手でパンツの上から局部を擦りながら歩いてきます。

無視すれば何をするのか分からないので 歩きながら「本当に素敵なパンツですねえ」と言うと
「今日は暖かくてよかったですねえ」と言い返してきます。

「そうですねえ、昨日は寒かったけど今日は暖かくて山の桜も満開になりましたよ」というと
その男は 驚いて立ち止まり 「ここへは良く来るのですか」と言うので とっさに
「はい散歩コースです」というと 黙って立ち止まり あわててジーンズを履いてひきかえしました。
表情からは笑顔が消えていました。

どうも私をここの地元の人間と思ったようです。と言うことはあいつも地元にすんでいる奴かもしれません。
周りの人たちにいろいろといわれるのがイヤで あわてたのかもしれません。

こんな旧道へバイクで入ってくるなんて 地元の人間しか道を知らないでしょう。

あとで警察に電話しようと思いましたが お金をせびられたわけでも パンツを脱いで局部を露出
させたわけでもないし、ズボンを下げてパンツの上から局部をさすっていただけですから
警察でも相手にされないと思い やめました。

この道の一人歩きは危険です。山歩きでツキノワグマやヒグマに何度もお会いしましたが
こんな変体おじさんは初めてです。やはり護身用に山鉈を持ち歩くほうがいいですねえ。 
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山歩きのトップページはこちらです。
http://yochanh.sakura.ne.jp/yamatabi/index.html
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全体のトップページはこちらです。
http://yochanh.sakura.ne.jp/
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當麻の歴史やその根拠については 大元出版斎木雲州著「古事記の編集室」ほか多数の本を
参考にしましたが 詳しくは別ブログ「古代出雲王朝ゆかりの地を尋ねて」に載せています。
http://yochanh.sakura.ne.jp/kodaiizumo/index.html
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春の山野草を探しに山と葛城山 へ行くも冬景色でした 2016年3月13日

2016-03-14 10:29:42 | ダイヤモンドトレイル紀泉山脈を歩く
私の住む河内長野市岩湧の森では 「雪割り一華」(ゆきわりいちげ)や芹葉黄蓮(せりばおうれん)が
満開になっています。「春の妖精たち」Spring Ephemeralと呼ばれると呼ばれる一連の山野草のその他の
花を探しに 大和葛城山 へ行きましたが、山の麓でスミレの花を見つけただけで 山は冬景色でした。
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水越川公共駐車場は無料なので 日曜日は満車かと思いきや3台ほど空きがありました。
私が着いた11時半には 皆さんそろそろ下山されてお帰りだからです。
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国道309号線の旧道沿いに遊歩道をまず下へ歩き、天狗谷登山口へ向います。
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渓流沿いの遊歩道を見渡しても 山野草どころか 雑草も出ていません。
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国道を歩道橋で渡ります。左奥が大和葛城山 です。
ちなみにこの付近や ダイトレ(ダイヤモンドトレイル)、紀泉山脈には 葛城山 と言う名の山が
4つあります。大和葛城山 、中葛城山 、南葛城山、和泉葛城山 です。
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最初に歩く竹薮の道。
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ここが登山口です。
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歩きながら振り返ると 金剛山系の山々が見えています。
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植林帯の中を歩いたり
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澤沿いの道を歩いて行くと
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鎖場があります。この鎖場は ダイトレ紀泉山脈で唯一の鎖場です。
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急坂を登り ここで一息ついて
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さらに長い丸太階段を登ると
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ようやく山頂付近が見えてきます。
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猩猩袴の大群落を歩きますが、花はおろか蕾も出ておらず まだ冬の状態でした。
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ようやく山頂付近の遊歩道に出ました。
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山頂が見えてきました。足元の草芽を探しますが ご覧のように冬のままです。
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山頂広場は 先ほどまで霜柱か氷があったらしく ぐちゃぐちゃの状態でした。
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山頂からは遠くに先の尖った高み山が見えました。奈良県三重県の県境です。
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我が家の裏山の岩湧山が 中央奥にはげ頭を出しています。
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奈良盆地の中に見えている山は耳成山でしょうか。
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山頂西側の「パラセーリンググランド」から今日は西風を受けて 何人か飛び立っていきました。
駐車場から遊歩道を下っていたときに 頭上を何人かが あっという間に飛び去っていくのを見ました。
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山頂付近は まだまだ冬景色で 緑はありません。
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ツツジ園を見下ろしても緑は見当たりません。
ここらあたり全体がつつじの季節には 真っ赤に染まります。沢山の人が来るので付近の道路は大渋滞です。
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正面の金剛山大日岳を見ながらお昼ご飯を食べます。
歩き出したのが11時半過ぎで今は1時半、約2時間かかりました。あちこちの草花を探しながらゆっくりペースです。
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食後 自然探索路に入りました。ここでも草花は無く、熊笹だけです。
ここは4月になると片栗の花の大群落地だす。
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あちこち歩いても 自然探索路は同じ状態でした。
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山頂付近は 日陰ではまだ霜柱や氷が張っていました。
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自然探索路を抜けると ツツジ園に出ます。ここも冬景色でした。
お弁当を食べたデッキが上に見えます。
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ダイトレを歩いて折り始めてびっくり。小さな男の子がパパの後を一人で歩いて登ってきました。
「お年はいくつですか」と聞くと 指を広げて3歳と言いましたが足取りはちゃんとしています。
山道を一人でドンドン上って行きました。
私の孫も3歳ですが 散歩に連れ出すといつも転んで鼻をすりむいて 私が叱られます。
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大日岳が正面に見えるダイトレのこのあたりは日当たりがとても良いのですが 花は何も咲いてませんでした。
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この日見た花は 登山口付近で 日当たりの良い山道の中に少しだけ咲いていました。
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スズシロ草
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タチツボスミレ
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少し色の濃い丸葉スミレかと思います。
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歩いた記録です。天狗谷道を登り自然観察路を降りて途中からダイトレを下りました。
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標高差は550m、距離は8.2キロで歩行時間は登り2時間下り1時間半、休憩30分。
11時半スタートで3時半に帰着しました。
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「ダイトレ紀泉山脈を歩く」トップページはこちらです。
http://yochanh.sakura.ne.jp/kongodaitore/index.html
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