以前書いたのですが、日本の中華街で食べられる月餅は、実は季節のもので旧暦の8月15日の中秋節に食べられるものです。
よって、通常の月餅はその時期を過ぎると一気に姿を消してしまいます。
そんな中、月餅という名前でも我々のイメージから少し違う月餅が通年で売られています。
その名も「鮮肉月餅」というもの。
以前から、南京東路の店頭に行列ができていたので気になっていたものの、何となく油っこくてくどそうなので食べずにいたのでした。
それが今日の夕方の差し入れにて実現。
鮮肉月餅は、饅頭のような普通の皮と違っていて、パイ皮のようになっています。
パイ皮はサクサクに焼けていてかなりもろく手の中でくずれてしまうほど。
一口噛むと、中には生煎(焼小龍包)や肉まんのような肉団子が入っています。はじめは中に肉が入っていると知らなかったので、かなり驚いたものですが、食べてみるとこれが熱々でなかなかイケます。中華式ミートパイというところでしょうか。
パイ側を作るのにラードを使っていると思うので、すこしくどく感じるのですが、一つ二つ食べるなら美味。
食べてもどうしても、私の中で「月餅」というカテゴリーには入ってくれないのですが、一つの軽食としてその地位を確保しているのでしょう。
機会あらばお試しあれ。
(真)老大房
南京東路、西路等各所