上海蟹シーズン到来

いよいよ蟹が押し寄せるシーズンがやってまいりました。最もこの街が注目されるシーズンではないでしょうか。市場で、スーパーで、路上で、歩道橋で、駅の階段で売っているのを見かけるたびに、この街にこの蟹が特別なものであることを感じます。
小ぶりで面倒くさくて、しかもすごく美味いものでもない。食べるたびに「日本の蟹の方がうまいなぁ」と思うのですが、食べてしまいます。この蟹はバリバリと時間をかけて食べた後、「面倒くさいけど今年も食っちゃったなぁ」と感じるのがいいんだと思っています。
さて、今年は何回日本の蟹に思いを馳せるのでしょうか…
上海蟹にはブランドがあって高級なものにはプラスチックの手錠(指輪)がかけられています。（味×味噌の量×身の詰まり方）と（値段）は完全に比例しているので、高いものを選ぶに限ります。あの面倒くささに勝つにはそれしかない。


―――＜朝日新聞ニュース＞――――――――――――――――――――
秋の名物としてシーズンを迎えた上海ガニに指輪をつけたものが登場した。
最高級品の産地として知られる中国・江蘇省の陽澄湖産。偽物が大量に出回
っているため、業者が本物を証明するために考案した。
上海市内のあるレストランでは９月下旬から、直径約１センチ大のプラスチ
ック製の白い丸い指輪をはめたカニを陽澄湖産として提供している。
指輪の外側には業者名と電話番号、内側にはＩＤ番号が打ち込まれている。
電話番号をダイヤルして証明番号を伝えれば本物か偽物かを確認できる。
指輪の材質は、カニと一緒に調理しても問題ないものだという。特許も出願
しており、同協会は「指輪は一度外すと付け直せない仕掛けになっており、
指輪の偽物を作るのも相当難しいはずだ」と自信を見せる。
指輪つきは同協会会員約４０社に限られ、シーズン中の出荷は計６００万～
７００万杯にのぼるとみられる。日本へも輸出されているという
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