12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

空白

2006年10月18日 04時44分45秒 | Weblog

I先生と、同じ宿に泊まったときの、話。

 娘さんがカナダで白人の外科医と結婚しているのだそうである。
当然、混血のお孫さんがいる。

娘夫婦の生き方が、実に上手だ、

「まさに、人生を楽しむべくして楽しんでいる」と言う。

この話は、四十年前、いや三十年前でもいいが、聞きたかった。

定年後、さて何をしようかと考えたとき、愕然とした。

現役時代の四十年は、今後いかに過ごすかの、何の足しにもならなかった。

当たり前のことであるが、仕事でしていたことは、家や地域では、なんの役にも立ちそうになかった。

振り返れば、四十年の“空白”、そのものである。

そこで、その空白を取り戻すには、どうすればよいか考え、

「したくて出来なかったことをする」ことであろうと考えた。

 ところが、したくて出来なかったことそのものが、
はっきりしないのである。

結局のところ、何を具体的にしたいのか、分からないのである。

そこで、手当たり次第に、ちょっかいをだしている。

しかし、一朝一夕で楽しめるはずが無い、
楽しめるようになるには、それなりの修練が必要である。

二兎を追っては、修練が実を結ばないよと、先生方はおっしゃる。

間違いなく、その通りであろう。

 しかし、絞込みすら出来ないのである。

答えは、見えたようなものである。

残りの人生も、
空白で終わるのも、またよしとしよう。


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