12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

陽炎の辻-異色の文庫本

2009年07月22日 08時19分08秒 | Weblog

NHKでこの時代劇ドラマを楽しんでいる。先日、図書館でこの本を見つけたので、沢山ある棚の左端から七冊ばかり掴んで借りた。(なぜ掴んだかは、後段で判る)

著者「佐伯泰英」、双葉文庫出版、本のタイトルは「居眠り磐音(いわね) 江戸双紙」が総合的なタイトルで、文庫本毎に個別の題が付いている。

表紙には、更に「書き下ろし長編時代小説」と小さく書いてある。これは「文庫書下ろし」という新スタイルで世に出たことを表している。

 日本の出版界では、第一に雑誌掲載、次いでハードカバーで出版、その後数年間の読者の評価と出版社の売れ行き見通しにより、初めて文庫本が出版されるのが通例である。

 これは作家にとっては三度原稿料・印税が稼げるし、出版社にとっても幾度かの商売となる仕組みである。

文庫本の多くは古典のスタンダードであると信じ、あたりはずれが少ない小説は文庫本に限ると思ってきた。

小生が文庫本を多読する理由は、こんなことからだけではなく、軽くて寝て読むときに手がだるく成りにくいことと、何所へでも持参するのに都合がよいことも多読の理由でもある。

この本の異色な点の第一は「文庫」から出版がスタートしたことである。この小説は、小生の好きなタイプで、古典ではないがスタンダード小説に位置づけてよいと思っている。

この本の生まれが異色なのは理解できたが、掴んだ本の中に”「居眠り磐音 江戸双紙」読本”が紛れ込んでいた。

この本は、既に30巻くらい刊行されているこの小説のガイドブックである。

内容は、
1。江戸の地図
2。登場人物一覧
3。時代背景の解説

4。名せりふ集
5。年表
6。ミニ事典と索引(事典であり、辞典ではない)

その他小説に関連する多くのことが、判りやすく書いてある。
小説にガイドブックがあるのも第二の異色な点である。

 この本を借りるとき困ったことがあった。普通は第oo巻と表示があるのだが、この本のそれに相当する表示が全く判らなかったのである。

そんな訳で、横着にも左の端から一掴み七冊を借りたうえ、順不同で読む羽目になった。 13巻・17巻・1巻・12巻、次にガイドブックの順で読んできた。残り2冊である。

どんな順序で読んでも結構面白いので実害はさほど無いようであるが、どうせなら、順番に読みたいのである。

こんな出たとこ勝負の読み方では、次に借りる時に、どれを借りるべきか判らなくなってしまう。30巻もあるので、リストにして既読巻を管理しないといけないという面倒さがある小説である。この意図は何なのだろうかといぶかしく思っている。

 ご参考までに、次のサイトをご紹介しておく。

公式ホームページ  : http://inemuriiwane.jp/

NHK番組案内 :  http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/kagerou3/html_kage3_story.html

 


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