それが一番の問題

概要は後からついてくる

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) 筒井 康隆 岩波書店

2008年12月24日 | 小説
文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)
筒井 康隆
岩波書店

このアイテムの詳細を見る


ちょっと久々の筒井康隆。

この人の頭はどうなってんのかと毎回思う。

大学教授の政治は、僕には直接関係ない。
腐ってるなぁとは思うけど、どこも同じでしょう。
とゆうか、カワイイ方だと思う。

文学批評の手法は、とても読みやすく、わかりやすい。
、、、それだけに忘れやすい。

深く掘り下げるつもりはないからいいけど。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラッカー名著集8 ポスト資本主義社会 (ドラッカー名著集) P・F・ドラッカー ダイヤモンド社

2008年12月22日 | 
ドラッカー名著集8 ポスト資本主義社会 (ドラッカー名著集)
P・F・ドラッカー
ダイヤモンド社

このアイテムの詳細を見る


どの程度自分で書いてるんだろ。
83歳でこんな本が書けるってのは信じがたい。

内容よりも資料の豊富さでargumentを武装しているように思う。
論文に資料が必要なのは承知だけど、argumentにirrevalentな資料は良くない。

それでもためになる本であることに変わりはないけど。

ケチをつけさせてもらえば、「資本主義によって生活は豊かになった」という前提。
競争があればこそのinnovationだってことやwe had no choiceってことは認める。
だけど、工場に勤めた経験がない人が、労働者の生活水準は向上したなどと言うことは断じて認めない。
出生率や平均給与で幸せは計れない。工場の設備が清潔で安全でも、自分の生まれ
育ったと同等かそれ以上の環境を子供に与えてやれない親が幸せを感じることは難しい。

なんてね。
ドラッカーさんは社会全体を見て発言していて、僕のは極めて個人的だから、
僕が言いがかりをつけてるだけなんだけど、
研究者が現場を見ないでする発言にはどうしても過敏に反応してしまう。

おいおいおいおい、あんた、その昔を知ってんのか?
だいたい俺の仕事をどれだけ理解してるんだ?
俺が見てる風景は、その立派な椅子からじゃー見えないな。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌舞伎町のミッドナイト・フットボール―世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間 菊地 成孔 小学館

2008年12月21日 | 
歌舞伎町のミッドナイト・フットボール―世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間
菊地 成孔
小学館

このアイテムの詳細を見る


ハマったかも、この人のリズムに。

文章が音楽みたい。
話の内容が真実だろうが偽りだろうが僕には関係ない。
文字を読んで頭に浮かぶ情景や伝わってくる感情を味わうだけ。
歌詞の優れた歌を聴くみたいに。

カタカナを多用して、わざと難解に見せて、、、と批判する人もいるかも知れないけど、
イイんです、そんなことは。話がおもしろければ、それでいい。
どうせ普通の音楽家だって覚えないような言葉を連発してるんだから。

雰囲気だけでいいの。

日記と他の原稿が交互に続く構成も凄く良いと思う。
世間と自己が交互するみたいで。
House of Leavesを思い出した。
新宿のホテルの退廃した感じが、Johnnyの雰囲気に似てるからだと思う。
望ましくないけど、なぜが格好良く感じる。
不良の格好良さ、、、か。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スペインの宇宙食 菊地 成孔 小学館

2008年12月20日 | 
スペインの宇宙食
菊地 成孔
小学館

このアイテムの詳細を見る


音楽家は時に素晴らしい文章を書く。
文筆専門でやっている人とは全く違うフローがある。
忌野清志郎の文章を読んだ時にそう思った。
菊地成孔の文章を読んでる時も同じことを思った。

リストカットの跡が、閉じてる瞳に見える感性。
いいね。

個人的には、前半が特に面白かった。日記の部分はあまり。
僕には他人の日記フェチの気がないから。

インテリ不良はモテるね、きっと。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

現代文学の読み方・書かれ方―まともに小説を読みたい・書きたいあなたに 渡部 直己 河出書房新社

2008年12月16日 | 
現代文学の読み方・書かれ方―まともに小説を読みたい・書きたいあなたに
渡部 直己
河出書房新社

このアイテムの詳細を見る


最っ低の本。

島田雅彦の小説が好きだから手にとったけど、すぐに読む気を失った。

まず、文章が読みにくい。渡部の言葉には気取った修飾語が多過ぎて、何を言いた
いのかさっぱり分からない。

そして、対談の形式をとってはいるものの、内容のほとんどは渡部の意見。
小説家はそれに短い言葉で答えるだけ。
渡部の考えに興味がない僕には、どれもどうでもいい指摘だった。

偉そうにものを言う評論家/専門家は大嫌い。

この渡部という人の本は二度と読まない。


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

兄弟 余 華 文藝春秋

2008年12月15日 | 小説
兄弟 上 《文革篇》
余 華
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る


久しぶりに長編小説を読んだ。
途中で飽きてしまうかも知れないと思ったけど、読み進めるにつれページをめくるスピードは速くなった。

優れたキャラクターやストーリーもさることながら、この作品の文学的な価値が素晴らしいと思う。

新聞やブログのような細切れの情報ではカバーできないほど大きな題材で、教科書のように退屈ではない。
歴史小説の要素は含んでいるが、ストーリーは現代に及ぶ。そして、もちろん、現代とは何か、人間とは何かを考えさせる。
小説家にしかできない仕事。

と思っていたら、この余 華って作家はノーベル賞の候補だそうな。
それも頷ける。



Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

i-morleyと大麻報道

2008年12月07日 | Podcast
半年くらいi-morleyを聞いてる。
どうして大麻報道なんかに噛みついているのかなかぁと思ってた。
チベットの頃は面白いと思ってたんだけど、なぜ大麻が
treated almost as important as Tibetなのか理解できなかった。

だけど、Blog見てみたら、メディアの構造を大麻問題を使った解明したい、と。

失礼しました。

これからもよろしくお願い致します。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書) 村上 春樹,柴田 元幸 文藝春秋

2008年12月07日 | 
翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)
村上 春樹,柴田 元幸
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る


この二人は本当に文学が好きだなぁ。

さまざなな小説を読んでいることを前提に話しを進める。
それも延々と。
自分で読んでなくても理解できるから問題ない。
だけど「本当に好きなんだな」と思う。

「The Catcher in the Rye」の解釈は自由。

それにしても、
村上春樹の小説とこの本が同じ値段で売られていることは不思議。
彼がこの本の翻訳に費やした労力を考慮すると釣り合いがとれるかも知れない。
それでも小説は読者にとってコストパフォーマンスが高く、書き手にとっては割に
合わない存在だと思う。

いや、作家は書かないと生きて行けないのか。

「世の中金じゃない」と吐き捨てる居酒屋の酔っぱらいよりも、一冊の小説の
方が、金に対する過剰な執着を強く否定してくれる。

残念ながら、必要なのは小説じゃなくてお金なんだけどさ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『その本、読んでどーすんの?』 「太りゆく豚は幸せか?」 について

2008年12月04日 | 
http://sr20.iza.ne.jp/blog/entry/623108

http://sr20.iza.ne.jp/blog/entry/823125

僕はビジネス書は好んで読まないし、速読/多読信者でもない。

だけど、気になったので一言失礼します。

読書の目的なんて人それぞれではないでしょうか?
娯楽として読書を楽しんだらいけないのでしょうか?
仕事に活かせない読書は無駄なのでしょうか?

火星に興味をおぼえて、火星についての本を読んで、2,3の発見を喜ぶことは
薄っぺらな知識を喜ぶことですか?頭を悪くしますか?専門家が専門家向けの書物を
手にすること以外の読書を否定しているのですか?

僕にとってブログなんて本棚の代わりです。
経済的理由から買った本を置く場所がないとか、もっぱら図書館で借りてくる、
って人たちが読んだことだけでも忘れない為に書きます。本屋からでも確認できるから。
強いて目的を言うなら、趣味が会う人に新しい本を薦めてもらって、気に入る本が増えること。

言葉抜き出し型ブログもメモ程度でしょう。

正しい読書法を会得されたあたなたら、他人のブログの内容を読めばその
趣旨くらいくらい察することが出来てしかるべきかと思います。

僕は自己宣伝ブログよりも素人の読書感想ブログを読む方を好みます。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幕末新選組 池波正太郎 文藝春秋

2008年12月03日 | 小説
幕末新選組<新装版> (文春文庫)
池波 正太郎
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る


何年ぶりかの時代小説。
あまりに日本史を知らないので、買ったまま読まずにいた幕末新選組を手に取った。
あんまり面白いので一日で読んだ。

それでも時代小説の主人公には憧れる。
気分はいいんだけど、「自分は永倉新八ではない」ということは覚えておかないと。

藤沢秀行もそうだけど、、、一芸に秀でるというか、譲れないモノを持っている男は
かっこいい。

生涯それを信じきって一生を終えることができる人は希。
だからこそ光って見えるのかな。

それにしても、どうして池波正太郎は、天皇(様?)の行動をやたら丁寧な言葉で
書いたかな。
著者の思想か政治的な理由か。

大した問題じゃないけどさ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホリエモンのブログ

2008年12月02日 | 雑感
http://ameblo.jp/takapon-jp/

この人が日本放送やフジテレビに買収を仕掛けてた時、僕は日本にいなかった。

友達には惚れ込んでるヤツが多く、父親の年代は信頼できないと言う人が多い。

俗に言うライブドア事件についての本は、4,5冊読んだ。
ドロドロしたことはあって当然で、程度を見てもひどいとは思わなかった。

近頃、ホリエモンのブログを読んでる。

おもしろい。マジメな記事ばかりではないし、くだらない記事ばかりでもない。
皮肉、アイディア、意外な一面がある。

一月前くらい、テレビに出てた。
杉田かおるが、明らかに勉強不足からくるマヌケな発言をしたとき、ホリエモンは
明らさまに嫌な顔をした。Youtubeで見た動画にも似た表情があった。
それを見て、この人は悪人ではないと思った。

頭が良くて、度胸もある。

退屈してるだろうな。

って、余計なお世話。

勝手にリンクしてすみません。
悪口じゃないからいいかと思いました。
問題があれば、そうお伝えください。すみやかに削除します。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Powerbook G4 12 inch

2008年12月01日 | コンピュータ関係
中古で買った。
APPLEが打ちやすいキーボードを備えたモデルを作ることは当分ないと判断したから。

MacBookを二年間使ったけど、駄目。まったく馴れない。
自転車に例えると、スピード重視のクロスバイクとママチャリくらい爽快感が違うと思う。

やはりモニターは少し小さく感じるけど、その上のサイズは持ち運びに不便過ぎる。
東京で主に電車で移動する人間には大きすぎるよ、15 inchは。

Thinkpadあたりが無難なんだろうけど、どうも好きになれないWindowsマシン。

しばらくG4でがんばろう。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野垂れ死に (新潮新書) 藤沢 秀行 新潮社

2008年12月01日 | 
野垂れ死に (新潮新書)
藤沢 秀行
新潮社

このアイテムの詳細を見る


老若男女、こういう人に憧れるんじゃないかな。

破天荒な生活の詳細は置いておくとして、いくつか目を開かれるような考え方に
出会った。

「豪放磊落ではなく、神経が細かすぎて、それに自分で我慢できなくなって暴走」

とか

「無悟の悟」

とか。

こういう言葉を読んで「ああ、なるほど」などと思った。本当は何もわかっちゃいないんだけどね、僕みたいな小僧は。

一芸にとんでもなく秀でるというのは羨ましい限り。
案の定、ガキの頃から囲碁に関しては英才教育に近いモノを受けていた。

やっぱそうだよな。

真似はできないな。

だけど、この本のおかげで、窮屈な日常を少しだけ自由にできた気がする。


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒笑小説 (集英社文庫) 東野 圭吾 集英社

2008年12月01日 | 小説
黒笑小説 (集英社文庫)
東野 圭吾
集英社

このアイテムの詳細を見る


友達が「東野圭吾の小説はおもしろいぞー」と何度も薦めるので読んでみた。
代表作を読むべきだけど、どうせなら奴が読んだことない作品にしようと
この作品を手にとった。

売れる作家の文章とはこうゆうものかと感心した。
巨乳妄想症候群は、筒井康隆を思い出さる。
色んな種類の笑い(?)が盛り込まれている。
こんなアイディアが浮かぶことや、それを作品に仕上げるまでの技術や根気には
心底感心する。だけど、内容は少し悪い意味で普通。
それは、最初の4作「もう一つの助走」、「線香花火」、「過去の人」、「選考会」が飛び抜けているから。

この4作がこの短編集の真髄だと思う。

一般読者(僕を含む)は笑って読めるけど、著者を含むプロ作家にはシャレにならないんだろうな。茶化してるけど、本当は笑えない話のはずだ。

黒笑小説、、、、ピッタリのタイトルだと思う。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする