それが一番の問題

概要は後からついてくる

構造・神話・労働  クロード・レヴィ=ストロース

2010年04月26日 | 
構造・神話・労働 (新装版)―クロード・レヴィ=ストロース日本講演集
クロード・レヴィ=ストロース
みすず書房

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構造も神話も労働もすべて気になる言葉だったので手に取った。

定義はわかった。

構造主義を誤解していたことがわかった。
厳密に言うと応用可能な分野は限られているのに、
言葉が一人歩きしてきたキライがあるみたい。

簡単に言うと、「要素と要素間の関係」に注目すること、、、と勝手に理解。
そして、構造主義は、哲学でも主義でもなく、「認識論的態度」らしい。

ただ、講演集とインタビューの間で重複する内容が多い。
避けられないことだけど。

「労働」の概念は文化によって違うんだね。
それが、宗教にまでトレースバックできるのは、面白い。
人類学的には当然かも知れんが、僕には新鮮だった。
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ブランディング・ジャパン―文化観光が日本を救う 梶 明彦

2010年04月25日 | 
ブランディング・ジャパン―文化観光が日本を救う
梶 明彦
成山堂書店

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著者はジャルパックの社長さん。

んー、期待していた内容とのズレが大きい。

他国民と比べて日本人が実はあまり海外旅行をしないというデータは興味深く感じたけど、、、
僕が知りたいのはインバウンド観光客の集め方。

文化を売るというのは同感だが、
和歌とか料理とか、、、「実は日本の実力が凄い」と再認識してみたところで、
外国人の心に刺さるかどうかは別の話。
それをど売るのか、どう観光資源かするかが問題。
マーケティングや商品化の問題だと思うんだけど。街並み改善とか。

イギリスや韓国の戦略の例はおもしろい。
日本が具体的にどうするべきかを提示するのが困難ならば、
外国の例を研究するのも手だと思います。

このテーマで少し掘り下げるべし。
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ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記 鳥羽 博道

2010年04月24日 | 
ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記 (日経ビジネス人文庫)
鳥羽 博道
日本経済新聞出版社

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タイトルからも察するkと自伝的な内容が多いように感じた。

「自分も頑張らねば」と思える系。

自己啓発も良いけど、自伝ものも良いですね、元気がないと感じている時は。

もちろん、ドトールの経営哲学やなんとうか、軸になっている考えかたについても
触れられている。

顧客第一主義の定義とか。
会社が小さい時期に大手と戦う方法とか。

ただの正論に聞こえなくもないけど。

兎に角、街で良く見かけるドトールについて理解が深まった。
店長や社員は肉体的にかなり大変だと思うけど、、、。
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美しい都市・醜い都市―現代景観論 五十嵐 太郎

2010年04月24日 | 
美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ)
五十嵐 太郎
中央公論新社

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日本橋上の首都高についての考察は参考になった。
取ればいいってもんじゃーない。

金の流れも大きく関与するんだね。地下に埋めるわけだから。

外国人からみれば、高速道路の下にある現状の方が日本的に見えるってことも
あるわけだ。

韓国の清渓も日本橋に似たケース。
なんというかその土地にあった空気、
下町っぽさというか、あまりキレイではないが濃い文化があったものが一掃
されてしまったという事実もあると。

日本橋もそうなる可能性があるわけだ。

地元の商店などは動かざるを得なくなるかもしれない。
そうするとありふれた「駅前」みたいに巨大資本系の店の看板しか見えなくなるだとか、、、、
そういう懸念もある訳だ。ってこれは僕の勝手な思い込み。

んー、非常に参考になった

他の待ちの考察は、ちょっと専門的で難しいが、幕張の始まりや押井守映画の未来都市の景観についての部分は
とても興味深く読めた。


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ストレスゼロの仕事術 木村英一

2010年04月24日 | 
ストレスゼロの仕事術 ~人間関係・組織・成果・・・考え方ですべてが変わる!
木村英一
阪急コミュニケーションズ

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当たり前のことを思い出させてくれる。

思い込ませない、自分の役割を知る、結果は他人が決める、言葉の定義を徹底させる、期限の大切さ、
うつろいやすい意識、世間は当たり前に成長を要求する、成長には知識と経験の両方が必要、
問題に直面したらそれから学べることを探す、まず行動することが大切、
恥ずかしさは他人に行動基準を預けることから始まる、自分の位置を確認しろ、
意図的に変化する機会を取りに行け。

こういったことさえ忘れてしまうほど僕には余裕がないのだ。
鍛錬によってある程度の余裕は作れるはず。

急げ。
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一人の男が飛行機から飛び降りる バリー ユアグロー

2010年04月11日 | 小説
一人の男が飛行機から飛び降りる (新潮文庫)
バリー ユアグロー
新潮社

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罰ゲームで牛の胃の中に入るとか、世界最後の煙草を持ってるけど火がない、とか。

寝ている間に見る夢に出てきそうな設定。

ただ、セックスのシーンとかちょっとセクシーな描写があるので
寝る前に読んでいた僕にはちょっと支障あり。

そのまま寝る訳にはいかないことになったり。
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常務 島耕作 弘兼 憲史

2010年04月07日 | 漫画
常務 島耕作(4) (モーニング KC)
弘兼 憲史
講談社

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常務島耕作

島耕作シリーズを読むのは初めて。

インドの部分だけ読んだ。

んー、今はインド経済についての情報が溢れているので、
本書を読むとちょっと物足りなくも感じた。

島耕作が日本でどうなのか知らんし、どの程度ガチな情報なのかすら知らない。
んー、インドでのビジネスについての入り口として捉えておく。

一般常識の再認識にはとても良いと思う。
すらすら読めるし、絵があると記憶にも残りやすいし。
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観光立国ニッポン事始め 鈴木 勝

2010年04月04日 | 
観光立国ニッポン事始め (鈴木教授の観光学オピニオン・シリーズ)
鈴木 勝
NCコミュニケーションズ

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初めて読んだ観光本。

おもしろい。

著者は完全に関西びいきだと思う。

ただ、観光に詳しいことは間違いな。
日本が外国から学ぶべきことは良くわかった。

どんな仕事もそうだが、観光って自分の努力ではなかなかどうにもならないことが多い。
たとえば、旅客機の就航数とか、ボテルの格付け、ビザの簡易化など。
これってすごくキツいことだと思う。
いくら自分が頑張ってもなかなか伝わらないし、変わらないことだから。
さらに、一つ変えれば良いというわけではないし。

一生懸命頑張ってインバウンド旅行が増えたところで、おそらく歓迎しない観光関係者も多いだろうし。
中国人は嫌だとか簡単に言う輩は必ずいるし。
モチベーションを維持することがすごく大変だろう。

僕は、日本という国はインバウンド観光に力を入れざるを得なくなると思うんだけど。
現に、「観光立国推進法」ってのが平成18年に制定(改訂?)されてるし。

観光プランナー。面白そうな仕事だな。
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のはなし 伊集院 光

2010年04月04日 | 
のはなし
伊集院 光
宝島社

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小4から「伊集院光のOh!デカナイト」を聞いていた僕の細胞には、伊集院光がいくらか入っている。
最終回も聞いた記憶がある。チンチンをいじりすぎないようにとの忠告を聞いた覚えがある。

今はポッドキャストでしたか聞いていない。
相変わらず面白い。毎週楽しみにしている。

最近になって彼のエッセイ集が出ていることを知った。
当然読んでみたくなった。

内容には満足。
ただ、やはり噺家出身だけあって、彼の話し方を頭の中でイメージしながら読んだ方がおもしろい。
何も知らずに読んでもそれなりに面白いと思うが、やはり伊集院さんは話し方を武器にしている人だと思う。

この本を読んでいると、少年時代の夏休みを思い出す。
その時代の話も多い。
しかし、彼の本読んで面白く感じるときは、それがたとえ先週の話でも
少年時代に何かを面白く感じたときと同じ部分が揺れている気がする。
僕の伊集院好きは、そこに大きく関連すると思う。

立川談志が辞める理由について話したことは、真実だ。
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すべては一杯のコーヒーから 松田公太

2010年04月04日 | 
すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)
松田 公太
新潮社

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すべては一杯のコーヒーから

良書だと思う。

事業を立ち上げたいと考えている人は、基本的な知識として持っておくべきこ事実、
心構え、さらに強い姿勢を見ることができる。
例えば、輸入や物件探しの苦労、いかに融資を引き出すか、など。

最近よく目につくのが、「目標」という言葉。
この言葉を聞くたびに、キチンと制限時間を決めて、
ステップを細かく分けて実現させる、と書いてある。

現実を変えたかったら、まずこの目標が見えるまであがくことだね。

実際には期限には間に合わなかったりするんだけど、あきらめちゃーいけないんだね。

著者は、充実した人生を送るには夢(これは、「願い」のようなもの。
実現しなくてもよい)と目標の両方が必要だという。

銀行員時代は、自分の給料の五倍の利益をだそうと心に決めていたらしい。
とても良いと思う、それくらいできないとイカンのだね。

ひとつきになったのは、「パッション」という言葉。
日本でも良く耳にするようになったけど、これは才能がない人にも
一生懸命はたらいてもらうための発明だね。
そのパッションがあるかないか(出せるか出せないか)も才能の一部になってくるわけだけど、
なんというかアルバイトをその気にさせるトリックだと思う。
良い言葉か悪い言葉かは議論する価値はない。答えは個人個人違うから。

本書には、彼はずっと「食を通して世界の架け橋になりたい」と思っていたとある。
ただ、意地悪な読み方をすると、銀行員になって嫌気が差している時に、
久々に帰ったボストンでスタバが大流行しているのをみて、日本でも流行るに違いないと思っただけで、
動機やら就職先の選びかたは後づけと捉えることもできる。

僕にとってはどっちでもいいが。
事実に嘘がなければそれでいい。
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きれぎれ 町田 康

2010年04月04日 | 小説
きれぎれ (文春文庫)
町田 康
文藝春秋

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作者は、INUってバンドをやってた人らしい。
「メシ喰うな」ってタイトルはどこかで聞いたことがある。
そのまま覚えるくらいインパクトあった。

で、小説。
音楽系の人の文章。
桑田圭祐とか菊池成孔とか忌野清志郎とか。
なんかやっぱモノカキとは違うと思う。

文章自体は川上未映子に近い。
川上未映子が町田康に近いというのが正しいか。

売れない画家の話で、芥川賞もとってる。
男の心理が良く表れていると思う。

思考を口語で表現されてる、ような感じ。
ちゃんとに整えられているんだけどね。それを悟られないようにしてる。
そこがすごいんだと思う。

そして、ところどころで光る、教養の賜物とも言える一言達。

「人生の聖」という短編も収録されている。
語り方は、基本的につれづれと同じと行って良いと思う。

2つの作品に共通する、障害者っぽい行動。
これがキワドい。
こうゆうことしたくなく欲望は僕にもある、と思う。
意識してないけど、どこか眠ってるはず。
これをやってしまってる場面を読む体験は新鮮。

他の作品も読んでみたい。
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