それが一番の問題

概要は後からついてくる

私はこうして発想する 大前 研一

2010年02月28日 | 
私はこうして発想する
大前 研一
文藝春秋

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彼の学校の広告みたいな感じ。
本を書いて自らを広告。
まさにマッキンゼー。
大前さんの本を読んだのは初めて。
内容は良いと思います。

本書にはメソッドが6つ記されている:

1. 先入観を疑う。
2. ネットワークから考える。
3. ”他にはないもの”を目指す。
4. 歴史から教訓を引き出す。
5. 敵の立場で読む。
6. 討論する。

以下、キーワード・感想:

1.は、少子化、国内マーケットの定義、国土の輸入
2.TV局の数、車ディーラー、South West、ヤマトの宅急便
3.CNNのNews一点張り
”他にはないものを発想できた上で”コンテンツ事業で成功するために
提供したいものがクリアになっている。
客に届けるネットワークは常に最新で、品質が良く、コストがやすい
コンテンツそのももの安定した制作能力があること。

んー、まぁ、できれば苦労ねぇな。

 デル

4.中国や韓国の反日感情の本質。
中国には敵が必要。日本のメーカーがアメリカに出て行ったときの気合い。
中国は、政府がやめさせようと思ったことは起こらない。
内容は納得いくが、章のタイトルの付け方に無理があると思う。

5.北朝鮮の理解の仕方、利用価値。

6.彼の学校。


そして、「あとがき」から、

変革のためには:
変わらなくてはいけない、という考えを持つ(現状ではいけないという危機意識)
どのように変わるのかを考える(方向性、内容、代案の利害損失を考え選択する)
どうしたら変われるのかを考える。(手法、技法、パートナーの存在など)
後戻りせず、さらに前進する方法を埋め込む(退路を断ち、前進を加速する)
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夜は短し歩けよ乙女 森見 登美彦

2010年02月27日 | 小説
夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
森見 登美彦
角川グループパブリッシング

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面白い。表紙は、本書の世界感と上手に表していると思う。

この小説は、「私」と「私が心をよせる女性」の視点で構成されている。
僕の読書経験のなかでは、珍しいケース。2人の距離が離れていることが多い。

視点の他に、この小説には2点特筆すべきことがある。

一つはキャラ。
全員がきちんと立っている。
李白、樋口さん、羽貫さん、パンツ総番長など。皆、主人公たりえる濃さ。

もう一つの特筆するべきところはレトロな語り口、とくに「私」の意中の人。
「奇天烈」と感じで書いてしまう感じの。
その古い日本語は、京都という舞台にあう。


楽しめた。
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KABUL EXPRESS

2010年02月21日 | 映画


http://en.wikipedia.org/wiki/Kabul_Express

前奏の虚しさと中東の文化は伝わってくる。
ストーリの終わりは効果的。

「Hazara」に関する記述で議論をかもしたらしいけど、これは
映画の本質とは直接関係ない部分。
これが理由で(それだけではないと思うが)アフガニスタンで公開されなかった
のはもったいない気がする。
「アフガニスタン人もパキスタン人もインド人もみんな同じ人間だ」
とうったえることがこの映画の意図だと思うから。

John Abrahamは、環境活動にも参加してるのね。
立派な人かも。

音楽のMain themeはとても素敵。
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Jacques-Loussier-Trio-Plays-Debussy

2010年02月21日 | 音楽
Jacques Loussier Trio Plays Debussy

Telarc

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Jacques Loussierは、J.S.Bachをジャズ調に演奏したことで有名になった人。

バッハも好きだが、ドビュッシーも好き。
ドビュッシーは、音楽だけでなく、それに対する姿勢も好き。

ドビュッシーのピアノ曲は原曲も素敵だが、店や部屋の雰囲気によっては、
ジャズ調のほうがマッチしたりする。

僕は、都会の夜にはジャズのが似合うと感じる。

長く聴けそうな一枚。
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賢く生きる恋のレシピ

2010年02月20日 | 映画
賢く生きる恋のレシピ [DVD]

CCRE

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原題は、「Smart People」。

典型的なホワイトインテリアメリカン。

"Goodwill"の店内を見たとき、僕が体験したアメリカの記憶が鮮明に甦った。
あのお店の雰囲気が、現実のアメリカの虚しさだ。

この作品は、悲しさだとか嬉しさだとかを売りつけようとしているのではなく、
ニュートラルに描写しているように感じる。

僕はそこが好き。
押し付けがましくないから。

「変わりたくない・変われない」彼らの気持ちは解かる気もする。
それを克服しようとしている。
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I AM LEGEND

2010年02月20日 | 映画
アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組) [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ

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矛盾さておき、
Cheesey。ボブ・マーリーとか。

「世界の終わり」の映像はスキだけど。

孤独においてはDisciplineが大切なんだね。
実生活においては、柔軟な思考が大切なわけですが。

このバランスが充実した生活への鍵だったりして。
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圏外へ 吉田 篤弘

2010年02月19日 | 小説
圏外へ
吉田 篤弘
小学館

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カート・ヴォネガットの小説にもあった感じ。

著者らしい話、ソボフルとか蝙蝠とかエリナとかモリナとか、
さらに、「百鼠」のような語り口のエジンバラ先生だとか、
なつかしい世界を見ることができた。

しかも、「南」と「幸せ」とか「ミスター・サテ」、「だりむくる」、
「たわむ」「解す」など、小ネタ(僕の印象では)も味わえる。

つまり、今まで彼が書いた作品の色々な要素がこの一冊には詰まっていると言える
、、、と思う。

それは、同時に本書が著者の昔の作品ほど、個性が立っていないことも意味する
、、、と思う。

「圏外へ」は、作者自身へのメッセージが多くて、あまり引き込まれない部分も
少なからずあった。

僕が「針がとぶ」は大好きで、どうゆう風に書いているのか見当も
つかなかったが、ちょっと分かった気がした。

最後に、詩の定義は非常に良かった。

あと、男と一人称の使い分けも。

んー、吉田篤弘と言う人は、さぞかしモノゴトを注意深く見ることができる人なのだと感心する。

爪を煎じて呑ませて、、、いや、それはいいか。
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鈴木敏夫のジブリ汗まみれ - TOKYO FM 80.0 -

2010年02月15日 | Podcast
http://www.tfm.co.jp/asemamire/

以前聞いていたが、最近また聞きはじめた。

Google Japanの社長とか漫画家の尾田栄一郎とか、
話を聞いてみたい人が出てきてる。

鈴木さんの話が多い気がするが、まあいい。

対談に近い感じ。いい感じ。
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映画 AVATAR

2010年02月14日 | 映画
久々に映画館で見た映画。

興行成績が凄まじいらしいし、何てったって3Dが凄いと聞いたから。
そして、中国では政治的理由から一部上映禁止になったと聞いたし。

感想としては、映像は素直に凄いと思ったけど、
興行成績と上映禁止の事実に即したデキではなかったように思う。

ストーリーは極めてストレート。

映像技術はからっきしわからないが、
途方もないお金がCGにつぎ込まれていることくらいはわかる。

映像で気になったのは技術だけではない。
描写されているモノの原案はなんとなく察しがついた。
オリジナリティがないいだとか言うつもりはない。。
どんな作品だって、過去の作品を参考にしているわけだから。
ただ、原案を知っているということは、
僕と同年代の人が映画作りの第一線に出てきているということだ。
僕の現状と比べて、そこがとても悔しい。

監督のJames Cameron氏の政治観について。
明らかに反戦派の人間みたい。
昔の僕なら、「こんな単純なストーリーで人の心が動くわけない。
最大公約数に訴えかけるというのはこうもつまらない行為か」、
と思っただろうけど、今は違う。
この監督に政治的思惑があるとすれば、
戦争を押し進めることを、道徳的に、または、世間の風潮として
やりずらくしようとしているんだね。
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Gucci Envy

2010年02月13日 | その他
グッチ エンヴィ フォーメン オーデトワレスプレー 50ml G11
グッチ
グッチ

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“What do I wear in bed? Why, Chanel No. 5, of course.”
と言ったのはマリリン・モンロー。

五歳の時に聞いた言葉がずっと耳に残っていた。

自分でお金を稼ぐようになってから、一人で寝る前には香水をつけることにした。

旅行に行く時は、必ず新しい香水を買うことにしている。

GucciのEnvyは、去年カンボジアへ行った時に買ったもの。

あの頃の僕は跡形もなく消え去ったが、この香水は覚えている。
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道徳は復讐である ニーチェのルサンチマンの哲学 永井 均

2010年02月07日 | 
道徳は復讐である―ニーチェのルサンチマンの哲学 (河出文庫)
永井 均
河出書房新社

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ニーチェは学生時代に読んだ。
僕には永井さんのような理解をすることが出来なかったと認めざるを得ない。

ニーチェがキリスト教的道徳と蹴っ飛ばしたのは知っているが、
ニーチェの言う「ルサンチマン」は正しく理解できていなかった。

ニーチェが問題にするルサンチマンとは、つまり、
自分にはできないことの肯定の仕方として、
原因を突き止めたり、言い訳をならべるのではなく、
「しないことが善なのだ」とすることだと理解した。
現代では、それが完璧になされているので、
なぜそれが善なのか、或は、なぜそれをしてはいけないのか、
と問うことさえ困難だという。

正直、分かったような分からないような。
具体例が欲しい。

川上未映子との対談は、マヌケな僕にも分かった気にさせてくれた。
法律とは違う道徳ってヤツの力。

道徳、意識して縛られないようにしてるけど
その意識の奥深くに植え付けられているのよね。

僕は臆病になりたくないだけ。
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リアルヂカラ 博報堂エクスペリエンスデザイン

2010年02月07日 | 
リアルヂカラ
博報堂エクスペリエンスデザイン
弘文堂

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内容は新しくない。
しかり、当たり前のことをキチンと噛み砕いて並べ直している。
そして、最適の例を提示する。
この作業は意外と難しい。

さすが広告代理店。
畑違いの人々に説明する術に長けている。

本書は内容そのものよりも、企画書の構成の参考になると思う。
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LAMY (ラミー)Tripen (トライペン)

2010年02月07日 | 文房具
LAMY tripen
ラミー
ラミー

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愛用していた伊東屋オリジナルのヘルベチカ(http://www.ito-ya.co.jp/ec/ProductDetail.do?pid=ito155-0003)
をなくした。

出張中なのでで伊東屋まで買いに行くことはできない。
ネット通販でもこんな辺鄙な国まで送ってくれない。

しかたないのでヘルベチカは諦める。
外国人向け書店で「ありったけの多機能ペンを見せてくれ」と言って出てきたクロスとトライペン。

書き比べた結果、断然トライペン。

長く使ったペンを紛失したのは残念だが、ワンランク上のペンを手に入れた。

値段も違うが書き味も相応に違う。

良い機会だったかも。
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広告の巨人オグルヴィ語録 デイヴィッド・オグルヴィ

2010年02月07日 | 
広告の巨人オグルヴィ語録
デイヴィッド・オグルヴィ
海と月社

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昨日の佐藤氏とは反対に「明晰」と言う感じがする。

文と文の間から知性が漂う。
翻訳も上手なのだろう。

そして、気の利いた言い回しがいくつか。

作家やジャーナリストが書いたものも良いが、やはり社会でもまれた人の
文章にも良さはある。

知的でワイルドな大人が一番かっこいいね。

オグルビーがどれだけワイルドだったか知らんが発言と文体は魅力的だ。
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交渉術 佐藤 優

2010年02月06日 | 
交渉術
佐藤 優
文藝春秋

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佐藤さんは、外務省でどれだけ優れた人だったのか知らないが、
文章は読みづらい。

頭は良いかも知れないが、「明晰」ではないように思える。
余計な情報が多すぎて伝えたいことが不明確である。
佐藤氏本人を理解したい人にとってはそれでよいかも知れないが、
僕が知りたかったのは交渉についてで、佐藤優氏についてではない。
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